鳳凰三山
9/22 御座石鉱泉(09:30)→西ノ平(10:30)→燕頭山(13:12)→鳳凰小屋(15:20)
9/23 鳳凰小屋(05:15)→赤抜沢ノ頭(06:30)→観音ケ岳(08:30)→薬師ケ岳(09:05)→中道登山道入口(13:25)→青木鉱泉(14:10)
週末になるたびに天気が崩れ、計画した山行が中止となることが多かった。
今回も、予報では22日の天気は登山に不適切、しかし23日は晴天。
リーダーが前日午後まで悩みぬき、登りをドンドコ沢から御座石鉱泉コースに変更して決行を決めた。
悩んだ見返りは十分あり、御座石鉱泉コースはぬかるみも危険な箇所もなく登れた。
後になって、ドンドコ沢を登坂した方に話しを聞くと、前の台風でドンドコ沢は荒れてしまい、登山道の整備もされていないとのこと。
ハプニングとしては、登り始めから急坂だったことと、衣服調節が不適切だったことからから、ゲストの方が途中でバテてしまったこと。
ゲストのザックの荷物を皆で分けて背負い、負担重量を軽減した。
また、長めの休憩をマメに取り、水分補給にも気をつけてゆったり山行に切り替えた。
その結果、無事に全員で予定コースを周ることができた。
御座石鉱泉コースの欠点としては、見所が少ないこと。
ドンドコ沢では鳳凰滝、白糸ノ滝、五色ノ滝と名滝が次々に見られる(らしい)が、御座石鉱泉コースは地味。
あえて言えば、燕頭山(ツバクロヤマ)頂上付近の幽霊風の木々の風変わりな風景と、地蔵ケ岳のオベリスクが遠くから見えて、それが近づくにつれ次第に大きくなっていくのを楽しめること。
鳳凰小屋は、飲料水が豊富に出ていたのは最高。
人通りの少ない場所を見つけて陣取り、夕飯と酒盛り開始。
メンバーにシェフこそいないが、素材のうまさでソーセージを酒のつまみに、暗くなるまで話していた。
何を話したか覚えてないが、Fさんは頭の中に情報をしっかりインプットしていた(後で脅されそう)。
翌日は4時起床のはずが、隣のグループが3時頃ごそごそと支度を始めたのでこちらも起こされてしまった。
といっても、朝食を食べて出発したのは5時15分。
地蔵ケ岳に向かって登っていくうちに次第に明るくなって、なんと雲海の上を登っていることに気が付いた。
やがて雲海から日の出が始まる。
3時に起きて出発したパーティはこの日の出を頂上で見たかったのでしょう。
砂地の坂を上っていくにつれて、地蔵ケ岳のオベリスクにたくさん人が登っているのが見える。
赤抜沢ノ頭につくと、登ってきた向こう側の光景が目に飛び込んでくる。
甲斐駒ケ岳や北岳が雲海の上に聳え立っていた。
地蔵ケ岳から観音ケ岳までは、岩場や砂地の尾根など変化に富んで歩いていて面白い。
天気もよく北岳、間ノ岳、農鳥岳を右手に見ながら移動していく。
観音ケ岳手前の尾根で、左手の藪の中に急に折れて入っていく箇所があります。
まっすぐ行けそうに見えますが、誤ってまっすぐ行くと岩場になって先に進めなくなり危険です。
私たちも間違ってしまったので次に行かれる方は十分注意してください。
観音ケ岳はさすがに百名山だけあって、にぎわっています。
写真待ちの列ができてました。
観音ケ岳から薬師ケ岳まではあっという間についてしまいます。
天気も最高なのに、もう少しゆっくりと楽しんで歩けばよかった。
最後に北岳をバックに、薬師ケ岳の記念写真を取って終わりとしました。
この後の中道登山道下山の長いこと。
段差が大きくて足に負担がかかること、滑ること、視界が遮られていることなど、疲労がたまりやすい。
結局5時間かかって青木鉱泉まで降りてきました。
登り始めにハプニングはありましたが、リーダーの指示のもとに全員が無事コースを周ることができて良かった。
天気予報から難しい判断を迫られましたが、ドンドコ沢コースから御座石鉱泉コースに変更したことなど、よく考えられて実行された。
おかげさまで最高の山登りを楽しむことができました。