・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

笠ヶ岳

2018/06/30(土)〜07/01(日)
報告者
三浦
山域
北アルプス
ジャンル
ハイキング登山
天候
31日(土)曇~雨、1日(日)晴
行程

31日(日):新穂高ビジターセンター6:00~お助け風穴6:35~笠新道登山口7:10~杓子平10:40/10:50~笠新道分岐12:20~笠ヶ岳山荘13:30
1日(日):テント場4:00~笠ヶ岳山頂4:35/4:45~テント撤収6:00~笠新道分岐6:55~抜戸岳7:05~笠新道分岐7:20~杓子平8:30~笠新道登山口11:10~新穂高ビジターセンター12:10

報告

3月、平標登山以来、久しぶりのテント泊。A氏の誘いで、笠ヶ岳登山を目指す。
とは言っても久しぶりなので自信はない。話によると、笠新道登山口から急登をコースタイムで6時間20分歩き続け、後は稜線を1時間10分歩くと言う。間にも雪渓がある。との事。アイゼンとピッケルも用意する。

30日(日)、朝2時頃駐車場へ到着し仮眠してからの出発となる。駐車場はこの時期だからなのか、がらがらである。
身仕度を済ませ、6時に出発。やはり、テント泊の荷物は久々なので、重みは肩にずっしりのしかかる。この日は曇~晴れの予報。
新穂高ビジターセンターからは何度か通っているので懐かしい感じだ。
笠新道登山口までは、ほんのウォーミングアップと言ったところだろう。いざ本番!
急登=直登と思っていたが、ジグザクで、思っていたよりもなだらかな気がする。時おり短い梯子がかけられいてる。登っているうちに体が荷物の重さに慣れたのか、感じなくなってくる。この日は雲が多く、ガスっていて、“展望が良い。と書かれている標識が有っても周りの景色は何も見えない。ただ、足下や近くには花があちらこちらに咲いていて、癒される。
登山口からは、なんとか3時間半で杓子平に着く。ここから少し平坦な山道となり、雪渓を登る。始めはなだらかな雪渓であったが次第に傾斜がキツくなる。所々に赤い印がつけられていて迷う事はない。A氏に教わりながらピッケルを活用しアイゼン無しで、なんとかクリア。
やっとの事で笠新道分岐に着く。ここで、山荘のお兄さんに“後1時間なので頑張って!”と声を掛けられる。ここからは稜線歩き。展望は良いはずなのだが、全く見えず…。明日に期待。途中雨も降ってくる。後1時間…。と思いながら足を進めるが、なかなかたどり着かない。疲れもあったのかとても長く感じた。
山荘近くのテント場に先にテントを設営し受付へ。次いでにビール500缶4本、焼酎350缶を2本購入し、さっそく宴会が始まる。

1日(日):一晩中強風で荒れていたが、それが幸いに明け方は満天の星と満月が光っていた。
3時起床4時出発。御来光を見に早めに出掛ける。先を見ると、ヘットランプの明かりがいくつか見える。
山頂からは槍ヶ岳の左側から見事な御来光を拝む事が出来た。昨日は何も見えなかったが、この絶景をこのタイミングで見られた事に感謝!!周りの景色を写真に納め、テント場へ戻る。
昨日買った焼酎350缶が残っていたので、一気に飲み干しテント撤収。
笠新道分岐まで、昨日見られなかった景気を見ながらゆっくり歩く。抜戸岳にちょっと立ち寄り雪渓を下る。登りは良いが下りは緊張する。トレースはしっかり着いていたので、昨日と同様、ピッケルを活用しながら慎重に下る。急斜面のトラバースはヒヤヒヤものだ。
どうにかこうにか雪渓をクリア。杓子平で一息つく。昨日は見えなかったが、ここから笠ヶ岳の稜線がよく見えた。山頂ははるか遠くに見える。稜線を見ながら山頂の余韻に浸る。
さて…。ここからは永遠に急坂を下る。景色も一変する。そして雲ひとつ無い青空。願っていた事なのだが、暑い!!日陰は殆どなく、炎天下。下りなのに必要以上水を飲む。大量の汗。熱中症寸前。
2時間40分で登山口へ到着。登山口の水場で水をがぶ飲み。長い下りに感じた。
ここから新穂高ビジターセンターまで50分林道を歩く。下山途中足に豆ができていたので、サンダルに履き替え新穂高ビジターセンターに着く。

今回の山行は、久しぶりのテント泊で不安ではあったが、A氏のリードでなんとか歩く事が出来た。また、アイゼン無しで、ピッケルを使って雪渓の登り下りの方法を実践しながらいろいろ指導して頂き、とても勉強になった。
これから、夏のテント泊縦走に向けてのトレーニングにもなり、とても良い機会となった。ありがとうございました。

笠新道登山口
ニッコウキスゲのお花畑
やっと杓子平に着きました。辺りはガスって見えません。
急な雪渓に差し掛かります。 急な雪渓に差し掛かります。
笠新道分岐からの稜線。いい感じ。
笠ヶ岳山頂からの御来光。
黒部五郎岳、薬師岳
剣岳、立山
水晶岳、鷲羽岳
テント場まで下ります。 緑色エスパース。
テント場から笠新道までの稜線。
抜戸岳山頂からの笠ヶ岳。
急な雪渓をトラバース中。
杓子平から、昨日見えなかった笠ヶ岳。
新穂高ビジターセンターから、笠ヶ岳を振り返る。