・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

丹沢 早戸川本間沢沢登り

2018/05/20(日)
報告者
中島
山域
丹沢
ジャンル
沢登り
天候
快晴
行程

南大沢7:00-8:20(橋本車と合流)本間橋9:00-(遡行)-14:00本間の頭14:10-16:00本間橋16:20-18:00南大沢

報告

前日から蛭対策が頭から離れず、ハッカ油と塩の準備をして朝にいたる。
いざ、家を出ると、、、晴れているのに寒い。
この温度では蛭は出てくれないかも。
早戸川国際マス釣り場から、さらに細い林道を走って、丹沢観光センター跡地へ。
閉鎖しているはずなのに、駐車場には車があり、庭園も手入れされているよう。
ほとんど待つこともなくHさんの車も到着して合流。

小滝が続き、気持ちよく登っていく。
入渓時には軽装だったのが、沢を登るにつれ水温と気温が下がり、3人ともレインジャケットを着込む。

4月18日に参加したロープワーク講習に引き続き、Hさんに適度な滝で、続きの実践編を教えていただいた。
リードロープがHさん、マッシャーによるビレイが私、最後はエイトノットでリーダー。
マッシャーは4回ほど巻いて作ったけれど、沢ではロープが濡れるので登っているうちにフリクションが次第に強くなってくる。
そのため、ロープを上下から張ってもらっていても、ロープを滑らせてマッシャーを押し上げるのが難しくなる。
沢では巻き数は2~3回で十分かもしれない。
5月13日に参加したクライミング講習も役に立った。特に、足親指で岩壁をグリップすることを意識して登ること。
研修部の方々の努力をありがたく思います。

また、本間沢を遡上するにつれ高度が上がるので、次第に視界が開けてくる。
沢を登っていて、ふと明るくなったのに気がついて後ろを振り返ると、快晴のもと春の山がくっきり見えて、一息つくことができた。
核心部はゴルジュ帯の10mトイ滝、ここはほとんど垂直で足がかり手がかりがなく、さらに滑りやすい。
Hさんがリードロープを務めて途中まで登ったのですが、苦戦している姿を見て私たちは巻きました。

最後の詰めは斜面の崩落跡。
急斜面で岩がもろくて崩れやすく、リーダーはチェーンスパイクで崩落跡を登っていく。
蛭対策で頭がいっぱいになって、うっかりチェーンスパイクを忘れた私は、崩落域外の藪こぎで木を手がかりに急斜面を登る。
太陽がさんさんと降り注ぐのに気温は低く、レインジャケットのまま汗もかかずに本間の頭まで詰め上がる。
本間の頭に到着したのが午後2:00。
遡行時間は、予定が3時間50分だったのに対して5時間かかった。
時間はかかったが、沢登りを存分に楽しむことができた。
遡上時間が長かったということは、それだけ楽しんでいた時間が長かったということ。

下山が実は今回の核心部。リーダーは本間沢を10年前に二度ほど登って、下山ルートで二回とも迷って夜になったとのこと。
今回、きちんと下山できれば、初めての快挙となる。
10年前との違いは、スマホのGPSで場所が確認できることと、三人の目があること。
入渓点から本間の頭まで標高差は600m程度なのに、下山は急坂を延々と降りる。
目印のテープはかなりの頻度で枝や幹についているものの、時々肝心なところで見失う。
見失ったら、最後に見たテープ地点に戻って再度ルートを確認することをしながら降りてきた。
下りの時間も予定が1時間に対して2時間かかった。

それでも、4時に丹沢観光センターに到着。
余裕を見て計画を立てていただいたリーダーのおかげでした。
楽しい沢登りをありがとうございます。

丹沢観光センター跡地にて。 これから沢登り まだ元気いっぱいです。
沢に溶け込んで風景の一部と化しています。
休憩です。
実践ロープワーク講習。 水が冷たい!
そこに滝があるから登るのだ。
シャワークライミング 気持ちいい~
スプラッシュ! 水とメットの色がマッチング
沢の縁を越えて見えた春の山々。 沢の風景とのギャップが新鮮。
落ちないで。
核心部のトイ滝
よく目を凝らすと、トイ滝を奮闘して登っているHさんが見えます。
まだまだ続きます。
いよいよ枯れ沢へ 岩が行く手をふさぎますが、のり越えていきます。
急に開けて崩落跡へ
こけているのではありません。 写真ではわかりませんが、急斜面で滑りやすいので四つんばいで登っています。
本間の頭 逆光ですみません。