大烏帽子~谷急山
稲田堤5:00⇒松井田妙義IC⇒正八幡大神社8:20→鉄橋8:30→尾根取付き8:45→大黒岩ビューポイント8:55→大烏帽子9:55→大黒乗越10:30→主稜合流点10:55→谷急山11:15~11:45→柱状節理ビューポイント12:30→入山川渡渉13:10→県道92号線13:15→正八幡大神社13:40⇒温泉、帰京
谷急山は裏妙義の西端にあって標高1162m、妙義山塊の最高峰だそうです。地図には裏妙義の主稜線を東の三方境方面から登るルートしか記されていません。今回は、登りは南の大烏帽子を経由し、最後に主稜線に合流して谷急山に登り、下りは谷急山山頂から北西に伸びる細い尾根を下る周回ルート。ずっと気になっていたマイナールートを歩くことができました。
登りは、尾根は比較的明瞭ですが踏み跡が薄いところが多く、急斜面で両手を使って登るようなところもありました。落葉がすすんでいたので周囲の地形を見通すことができましたが、落葉前だとルートファインディングがより難しかったかもしれません。熊の落とし物が尾根上に点々とあったため、慎重に周りを見ながら進みましたが、さいわい落とし主に遭遇せずにすみました。
頂上からは360°の展望で、表妙義、裏妙義のほか雪をかぶった浅間山もくっきりと見え、山急山や高岩の奇岩も間近に見ることができました。下りは、道はよく踏まれていて、大展望も続きます。しかし、前半は痩せ尾根、後半は岩稜の急な下りで左右が切れ落ちているうえに浮石も多く、ホールドは豊富でも最後まで気が抜けません。途中、向かいの斜面に見事な柱状節理を見ることができます。
全体をとおして、ところどころ新しいピンクテープがありましたが、フィックスロープや鎖は一切ありません。はじめてのルートなのでロープやハーネスを持参しましたが使いませんでした。地図読み、岩稜歩き、妙義の展望、柱状節理と、薮岩好きにとってはお楽しみ満載のルートでした。