北アルプス赤木沢遡行
8月4日(金)21:00 分倍河原駅南口ロータリー集合、01:00 奥飛騨道駅にて仮眠
8月5日(土)6:30 道駅出発→8:00 折立P/8:30出発→12:30 太郎平小屋/13:30→15:30 薬師沢小屋
8月6日(日)5:20 入渓→7:00 赤木沢出合→13:00 稜線→16:00 太郎平→18:30 折立→24:00 百草園駅解散
日本屈指の美渓といわれる日本アルプス赤木沢に行きました。
薬師岳、水晶岳、黒部五郎、雲の平など有名な山々を配し、黒部源流の山々が連なる北アルプスの中央部です。
土曜日の朝ですから登っていく人の多さ、まるで富士山の頂上のよう。
逆に下山していた方々は途中で待たされているので大変です。
折立駐車場から太郎兵衛平までの登坂は、前半が特に蒸して暑かった。
広葉樹から樹林帯に変わると太陽を遮るものがなくなるので余計暑くなるよと話していたところ、ラッキーにも霧が出てきて太陽を隠してくれました。
太郎兵衛平からの眺めは最高といいたいところですが、霧のため時々遠くが見える程度でもっぱら休憩をとりました。
中部国立山岳公園 太郎兵衛平の道標の前のベンチに座っていたためか、次から次へと写真を撮ってくれと登山者に頼まれて、すっかり写真屋さんになりきっていました。
宿泊地は太郎兵衛平からさらに2時間かけて下っていく薬師沢小屋。
このルートに入ると登山者は急に少なくなります。
Kさんはすれ違う登山者に気さくに話しかけてました。
このルートでお会いした方々は3泊して縦走している人が多く、のびた髭の長さで滞在日数が推定できるほどでした。
太郎平小屋は収容人数150名の大型小屋、それに対して薬師沢小屋は収容人数60名の小さな小屋です。
しかしこの小屋は趣がある。
広いバルコニーが3面あり、黒部川の上に張り出していて、のんびり沢の音を聞きながらビールを飲める絶好のつくり。
このバルコニーでリラックスできた数時間は、薬師沢小屋でしか味わえなかったものだったと思っています。
翌朝は4時起床で、明るくなるとともに出発。
赤木沢の出会いまで1時間半歩いていきますが、これが意外と大変。
水流の速い黒部川を泳いで渡ったり、大岩をへつりで越えたり、川に突き出ている岩を泳いで越えようとして流されたり、と赤木沢出合いにたどり着いた時にはほっとしました。
赤木沢の遡行につきましては省かせていただきますが、本当に美しい場所でした。
沢を詰めて稜線に出た後、太郎兵衛平まで歩いていく間に雷鳥の親子を3回見ました。
雷鳥ってカルガモに似てるなと思ったのは私だけでしょうか。
カルガモは水鳥ですが、雷鳥はハイマツの下に隠れてしまうといった行動をとっていました。
羽ばたいているイメージがあったのですが、あのずんぐりした体ではそうもいかないのでしょう。
高山植物が花盛りでお花畑が一面に広がり、その中でもニッコウキスゲが大きな花を黄色く咲かせて最も目立っています。
季節も場所も最高でした。
これからも技量を磨いて、安全な遡行ができるように心がけたいと思います。
今回の企画を立てていただきましたリーダーに感謝。