・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

鋸岳

2017/07/08(土)〜07/09(日)
報告者
比留間麻
山域
南アルプス
ジャンル
岩稜縦走
天候
両日とも晴れ
行程

7日 分倍河原駅(20:30集合)⇒国立・府中IC⇒中央道伊那IC⇒道の駅長谷(23:15)テント泊
8日 道の駅長谷(4:40)⇒戸台河原P(5:10)→戸台大橋(5:40/バス7:10)⇒北沢峠(7:45)→双児山(9:30)→駒津峰(10:30)→甲斐駒ケ岳(12:15-12:45)→六合目石室(13:40)泊
9日 六合目石室(3:30)→三ツ頭(4:20)→中ノ川乗越(5:20)→第2高点(6:00-6:20)→鹿窓(7:00)→第1高点(7:40-8:10)→角兵衛沢のコル(8:20)→角兵衛沢出合(10:50-11:10)→第2堰堤(13:00)→戸台河原P(13:50)⇒入浴後帰京

報告

昨年秋に八丁尾根から三ツ頭分岐を左へ折れて甲斐駒に向かったが、今回のコースは分岐の反対側。途中まで様子が分かるので安心感がある。八丁尾根から眺めた鋸の稜線を歩くことができた。

7日(金) 夜、仙流荘手前の道の駅南アルプスむら長谷の駐車場にテントを張って仮眠。
8日(土) 早朝道の駅を車で出発し、仙流荘を通過して戸台河原の駐車場まで進んで車を置き、ここから戸台大橋バス停まで歩いて仙流荘からのバスに乗る。事前に確認して途中乗車もできるはずだったのだが、この日はガイド含め8人のツアーが私たちの後に並んだためなかなか乗せてもらえず、結局1時間半待ってようやく折返しの貸切バスに乗って北沢峠に到着した。北沢峠から双児山経由で甲斐駒ケ岳頂上へ。この日は六合目石室まで行けばよいのだが、8人のツアーより先に到着しないと石室は満杯でツエルト泊になってしまう。できればそれは避けたい。13:40に石室に一番乗りし、私たち3人と男性2人Pがスペースを確保した後に8人が到着した。

9日(日) 渋滞を避け、予定より早く3:30に石室を出発。暗くて道が分かりづらいが、三ツ頭あたりで明るくなって、その先は難なく中ノ川乗越まで進む。ここから急な長いガレ場を登り切ったところが第2高点だ。第2高点からは大きく左(長野県側)に下る。草つきを下り着いたところが大ギャップ下のガレ場で、ここをトラバースして対岸のバンドに取りつく。この先が鹿窓ルンゼの登りで、鹿窓まで長い鎖がついている。登り切って鹿窓をくぐり抜け、岩稜の稜線に出ると間もなく小ギャップだ。小ギャップはいったん10m以上下ってからまた10m近く登り返すのだが、下りも登りも鎖がつけられている。登りの鎖が終わってさらに岩稜を登り切ると第1高点=鋸岳頂上だ。天気もよく、360°の大展望を楽しんだ。
下りは第1高点から10分ほど下ったコルから角兵衛沢へ。実はここからがこの日の核心だった。角兵衛沢はガラガラグズグズとした長~い下りで、1歩下るとそのまま半歩ずり落ちる感じ。もしここを登ったら、上に進まないのではないかしらと思うほどだ。飽きるほど下り続けてようやく戸台川との出合、目印のケルンに行き着いたが、この後の河原歩きもまた暑くて長い道のり。幸い戸台川の水量はさほど多くなくて、渡渉は膝までつかる程度だったが、ここもとにかく長い。車にたどり着いたときには一同ため息をついた。甲斐駒から鋸の稜線は快適なルートだったが、下りは予想以上に手ごわく、全エネルギーの半分以上を費やした気分だ。

六合目石室。稜線から少しはずれた場所にある
石室近くのテン場。ここから10分急下降すると水場
中ノ川乗越。石室から約2時間
第2高点に向かう長いガレ場の登り
第2高点。錆びた鉄剣が立っている
第2高点から大ギャップ下まで長い草つきを下る
鹿窓ルンゼに続くバンドに取りつく
鹿窓ルンゼの登り。上部中央の小さく見える穴が鹿窓
鹿窓に到着
小ギャップ。いったん下って登り返す
小ギャップ登り。中央が少しハングしている
鋸岳頂上(第1高点)
角兵衛沢のコル。ハクサンイチゲの群落
角兵衛沢の下り。ズリ落ちたり踊ったり
戸台川の渡渉。水は冷たくて気持ちいい
戸台河原駐車場。注意と警告がたくさん