・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

西上州

2017/05/04(木)〜05/05(金)
報告者
横山 但
山域
西上州(船坂山、焼岩~大ナゲシ)
ジャンル
やぶ山ハイク
天候
晴れ
行程

 5月4日(木)(快晴) 調布5時発=甘楽PAで比留間車と合流=下仁田IC=ぶどう峠林道入口(ゲート)に比留間車デポ=森車でぶどう峠P9:15~11:45船坂山12:40~ぶどう峠林道P=比留間車回収=民宿「すりばち荘」(7500円)

 5月5日(金)(快晴) 民宿=赤岩岳北側の「赤岩橋」に比留間車デポ=森車で太尾トンネル南側入り口へ7:40~10:15焼山10:45~13:10大ナゲシ分岐点13:20~13:45大ナゲシ(往復)~14:48赤岩峠~16:25赤岩橋=比留間車回収=帰京

報告

 比留間さんの発案で、また西上州に行くことができた。西上州の山、特に破線ルートや破線すら記載のないルートはなかなか油断のできないもので、ちっこい山のくせに体力がいるし、的確な地図読みやルート判断を要求される。いわゆる「山カン」が必要だ。ザイルも必携。なんというか、普通の山歩きにちょっと飽きた「ひねくれ者」が好む山々だ。今回もそんなルート。ひねくれもの5人、楽しんできました。
 なお、今回は登山口と下山口が離れているため、車2台で対応しました。

 5月4日 駐車スペースのあるぶどう峠から船坂山分岐点までは何でもない道。「船坂山分岐点」はあまりはっきりしないが、1654mピークの50mほど手前から東に延びる尾根に入る。第一岩稜とか第二岩稜とか地図には記載があるが、問題ない尾根道。1502mピークで少々迷ったが、ここでは北東方向にルートを取ることに注意。船坂山では時間もたっぷりあることからのんびりした。船坂山頂上の60~70メートル西側から北に延びる尾根に下山道があるが、入り口は注意してテープを探す必要がある。あとは何の問題もなし。林道に降り立った「のり面」のところで、明日に備えて懸垂下降などの練習をする。今日のルートは楽勝ルート。
 今夜の宿、「すりばち荘」は悪くない民宿。うどんが売り物みたい。1泊2食7500円。酒を飲むのは横山一人、寂しいよ。

 5月5日 今日は「焼山北尾根」とでも言うべき尾根から大ナゲシに向かう。地図にはルートの記載のない完全なバリエーションハイキングだ。
太尾トンネル南側入り口のところに車を止め、車道からいきなり尾根に這い上がることになるが、40度くらいある林の中の急斜面。踏み跡がなくキックステップで登る。ずり落ちれば下までズリズリと落ちてコンクリの道路に叩きつけられる危険のあるところで、15分ほどだが、朝一番から緊張、かつ消耗させられた。
 尾根に出てしばらくは楽だが、やがて踏み跡も不明瞭となり、小さな急登も随所にあり、トップはルート選定と、悪場の通過にかなり神経を使う。この状況は主稜線上の焼山に至るまでほぼ続く。焼山の手前にある焼岩からの下降では2回、15mほどの懸垂。いずれも左側から巻くこともできるようだが、見た限りでは悪く、懸垂のほうが安全と思われた。
 焼山に至り一安心。しかし赤岩峠まではまだまだ遠い。西上州の山々は常に尾根と進む方向を見定めることが必要で、これを怠ると容易に支尾根に入り込んでしまう危険性がある。心身ともにかなり消耗する山だ。でも、だからこそ楽しい。大ナゲシで展望を楽しみ、下山する。今日のルートはハイキングとしては技術的にも体力的にもかなりハードなもので、疲労感と満足感がいっぱいでした。

5月4日。ぶどう峠
船坂山へ向かう。つつじがきれい。
ちょっとした岩場。
船坂山に着きました。
明日に備えて懸垂の練習。
ひねくれ者5人記念撮影
5月5日、わかりにくいけど、懸垂中。
焼山です。
宗四郎山
Mさんお決まりの山座同定
大ナゲシへの登り。鎖がなければ3級くらいの岩場です。
赤岩峠に着いた。あとは下るのみ。