檜洞丸~塔ノ岳(その2)
3月19日:西丹沢9:40―ゴーラ沢出合10:30/10:40―展望台11:30/11:40―分岐13:30―檜洞丸13:50―同角ノ頭15:40/15:50ー大石山17:00/17:10―ユーシン18:10/22時半消灯
3月20日:ユーシン5:15起床/7:00―尊仏ノ土平8:10/8:25―塔ノ岳11:00/11:30―大倉14:20/14:38=渋沢15:00.
3月20日はリーダーの「起床!」の一声で目を覚まし、パッキングする。その手際の良いこと。私が寝袋をコンプレッションバッグに詰め込むのに格闘しているうちに、パッキングを終えて朝食の準備を始めている。
避難小屋は来た時よりもきれいにして去るとの方針に乗っ取って清掃をきちんとおこなう。
ユーシンブルーで有名な玄倉ダムの湖水は、ここから下山方向に1時間10分程度歩くとあるはずだが、往復2時間20分をかけて見に行く元気はない。塔ノ岳へとユーシン渓谷の河川上流に向かって玄倉林道を歩き始める。林道を暫く行くと、何箇所か崩壊した岩と土砂で道が埋められている。その上を登って進んでいくと岩盤を彫り抜いた隧道が現れる。砂岩を彫り抜いたためにもろく崩れそう。次には熊木ダムが目の前に現れる。透明な水を蓄えて青色に澄み渡っている--これはユーシンブルー以外の何者でもないだろう!わざわざ下流に行かなくとも上流でユーシンブルーが見られた。非常に透明度が高く、太陽の光が当たっている水面は水色からエメラルド色に変わっていく。ダムを超えて、水の少ない河川を対岸に渡って斜面を登っていく。暖かい陽だまりの中をのんびりとハイキングする今朝は、昨晩のタイムトライアルと打って変わってのんびりした陽だまり山行。塔ノ岳までの距離表示もあっという間に縮まってしまう。昨晩の0.5kmの厳しさと今朝の0.5kmの楽さは比べようもない。たぶん、塔ノ岳に登るルートで最も楽なルートの一つだろう。
塔ノ岳山頂にある尊仏山荘から100mほど下ったところにある水場に到着。頂上から100m下に飲料水が湧いているのは丹沢では珍しい。この水を全員で味わって陽だまりハイキングを締めくくった。
塔ノ岳の頂上はいつもながら雑踏さながら。ぬかるんだ登山道の泥溜まりに靴をビチャビチャとさせながら長靴がほしいなと思う。朝の陽だまりハイキングは気持ちよかったが、午後の泥溜まりハイキングはなんとかならないか。大倉尾根を通って塔ノ岳に登ってくる人々の気持ちがわからないなと思いながら、自分もその道を下っていく。
今回のハイライトである檜洞丸~同角ノ頭~大石山は歩きがいがあり楽しかった。
このような山行の計画を立ててくださったリーダーとゲストの方に感謝。