焼岳~西穂~奥穂(その3)
穂高岳山荘5:00~涸沢6:50~横尾9:40/10:00~上高地12:15
27日、3時起床、4時40分出発。涸沢から横尾、上高地へと下山する。
ヘッデンを付け、ザイテングラードを下山。途中の岩場はイヤらしい下りである。今日は雨予報であったが、奇跡的に日の出を拝む事が出来た。辺りが明るくなるにつれ、赤や黄、緑色の紅葉が見事である。感動…。
涸沢ヒュッテには、沢山の人、人、人…。紅葉を見に来ているのであろう。そこからの下山も大渋滞であった。横尾に着いたのは9時。ここで最後のビールを頂く。
焼岳~西穂~奥穂縦走に乾杯!感無量である。
今回の山行は、昨年の9月、北鎌尾根からの大縦走、北穂~奥穂~西穂の計画だったが、天狗のコルで断念し岳沢へ下山した。そのリベンジをA氏に焼岳~西穂~北穂そして、南岳から天狗原への計画をたてて頂く。今回も半端ない感じだ。
しかし、今回の目的はもう1つ“楽しんで”がテーマだ。
9月は、台風の影響で、一度も山に登れていないと言う不安もあった。無理せず、天狗のコルで下山の要素も含め出発する。
焼岳は天候にも恵まれ“楽しんで”登る事が出来た。が、西穂山荘からの縦走は、楽しんで…。とはまだ心の余裕は無く、やはり緊張の連続である。岩稜帯の縦走は、思うほど簡単ではない。気力、体力、技術共に充分持ち揃えないと行けない。
天候も期待していた程恵まれず少し残念であった。しかし、天狗のコルに着いた時は、何とも言えない充実感を味わった。
これで、穂高岳連峰が繋がった。後は、以前無我夢中で通った道を逆行する。ところどころ記憶にはあるが、全く別の山の用に思えた。
今回“楽しんで”とは行かなかったものの、岩稜帯の登り方、降り方、ひとつひとつの技術を体に身に付ける事が出来た山行であった。
北アルプスの最高峰の穂高岳。今度はいろいろな角度から挑戦してみたい。