・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

白毛門沢遡行

2016/08/20(土)〜08/21(日)
報告者
加藤隆太郎
山域
谷川岳・苗場山・武尊山
ジャンル
沢登り
天候
快晴
行程

8/20(土)土合駅ステビバ
8/21(日)土合駅-ハナゲノ滝-階段状ナメ滝-15メートル大滝タラタラのセン-20×40メートルの大ナメ滝-大岩-水量減 枯れ滝状-岩壁状-草付き-白毛門山頂-登山道下山-土合駅

白毛門登山口 0530
ハナゲノ滝 0613
大岩 0630
タラタラ手前10m滝(巻く)0806
タラタラノセン0850
タラタラ巻き終わり 0914
大ナメ滝 0920
三平岩 0920
最後の分岐 1109
山頂 1313-1418
松の木沢の頭 1513
登山口 1730
●合計12時間

報告

 前日の雨とは打って変わっての快晴、楽しみにしていた白毛門沢、装備を整え、女性は日焼けケアをして出発です。
 入渓点までは15分ほど、堰堤を越えて進んでいきます。見上げると正面に白毛門、山頂はかなり上です。あそこまで登るのかと考えると「これはたいへんだな。」と正直おもいました。
 川は聞いていた通り、丹沢や奥多摩の沢と比べるとスケールが大きく、岩が白いです。また、山全体が岩山ですので、川床全体がいちまいの岩で水がきれいです。
 ナメ滝を遡行しながら楽しさに思わず声が出ます。あまり高くない滝を登り階段状のナメを遡行していると、「こんなに楽しい沢があったんだ。この調子ならいけるかな。」と甘い考えも湧いてきました。
 しかし、連瀑帯をしばらく進むと、登ることの困難な滝が連続します。巻いていきますが、踏み跡が明確でなく、沢への降り口もなかなか見つかりません。笹や低く枝を伸ばした木々をまたいだりもぐったりしながら、急坂を喘ぎながら進みました。
 後でMリーダーに「大変でしたね。」と尋ねたところ「あんなもんよ。楽な方じゃないかな。」と言われてしまいました。15メートル大滝タラタラのセンをこのように巻き、遡行を続けます。
 20×40メートルの大ナメ滝をプルージッックで登り、頭に毛の生えているような大岩を過ぎていくと、次第に水量が落ちて、岩登りの様相を呈してきます。
 ジジ岩ババ岩を遠くに見ていたものが次第に近づいて来ると、沢が消えて幅の広い一面の岩になります。手掛かり足掛かりも乏しく、壁が立っていますので「ここが初級の沢かな。初心者でも可とはいかがなものか。」と思いました。
 ロープを出すにも支点が取れず、肩がらみでせざるを得ず、Aさんも苦労されたと思います。ここで滑ったら止まるところはありませんから。ここが本日の核心部ではないかとも思えました。
 この岩場を過ぎると、草付きの急な斜面を踏み跡をたどって進みます。うしろを振り返ると快晴の空の下素晴らしい景色です。
 稜線は見えるものなかなか近づきませんが、登り続けると、ついに登山道に到着、なんと、10メートル右手は白毛
門の山頂です。
 実に充実した山行でした。楽しく美しくスリリングで汗みどろでした。しかし、雨でなくて本当に良かった。雨であの岩壁帯を登ることを考えると、とても難しいと思われました。
 リーダーはじめみなさまありがとうございました。
(加藤)
 

・タラタラの手前の10m滝から巻きに入る。
 結果、タラタラと連瀑帯を一気に巻く事になる(1班はタラタラ直下に下りる事が出来たがすぐにまた巻きに・・)。
 巻き道は不明瞭。10m滝は滝の右を登るか、右側にも巻き道があるという情報もあり。
 この辺はみんな迷っている様子なので安易に踏み後を信じない方が良いかもしれない。
・頂上まで沢を3回分ける(今回リーダーの判断は的確だった)
・大ナメ滝で30mロープ出す(支点:浅井さんの肩)
 松澤さんが滝の右立ち木に支点構築後15mロープ出すが届かず、中間の浅井さんが30mを出しその後15mで上まで上がってもらう。
・三平岩右上がる箇所で30mロープを出す(支点:立ち木:長さがあるのでフィクス)
 滝の右を登るがチョーヌルヌル。ラバーは無理そう。長さがあるのでロープは引いて行った方がいい。
・スラブで30mロープを出す(支点:浅井さんの肩:森林限界&スラブなので支点が作れない(T-T) )
 スラブの登りはやや難易度高く高度感もあり初心者には厳しい。スラブ手前でステルスに履き替えるのも一案。
・お助けロープはは2.3カ所で出した。
・盛夏は熱中症対策必須。水が涸れる頃から木陰がなくなり後ろからの直射日光が体力を奪う。手ぬぐい等首を冷やすものを持つ事。
・上部スラブと下山路が灼熱なので原頭部で汲む水は多めに。1リットル汲んだが足りなかった(せめてあと500欲しかった)。
・土合駅ステビバ:水は飲用ではない(たぶん沢水だろうとのこと)。自販機あり。
・土合駅ステビバ:ターフでの就寝は女子のみテント推奨(虫さされ対策)
・テントの場合シュラフカバーと防寒着のみでOK(明け方は少し冷える)

●写真置き場
四季Google https://goo.gl/photos/D5i2E2NwdDpqUF8JA
松木Google https://goo.gl/photos/LaAqDgUyRJr1SwHr8
松木ヤマレコ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-946719.html
(松木)

 

これから出発です。
きれいな川床
スラブを下る流れ
ハナゲの滝
ナメ滝を遡行(ハナゲの滝上部)
小休止
ナメ滝を遡行②(ハナゲの滝上部)
大岩①
快調に遡行
休憩
大岩②ここに来るまでの高巻きが大変でしたが写真とれず。
スラブ状の岩を登ります。
稜線を見て、まだあるなー。
ジジ岩ババ岩が見えてきます。
白毛門山頂で。