・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

赤木沢、薬師岳

2016/07/30(土)〜08/02(火)
報告者
比留間麻
山域
北アルプス
ジャンル
沢登り、ハイキング
天候
31日曇りのち晴れ 1日2日とも晴れのち雨
行程

7/30 新小平駅(6:40集合)⇒所沢IC⇒関越道⇒上信越道⇒北陸道立山IC⇒折立キャンプ場(15:00)テント泊
7/31 折立キャンプ場(5:15)→太郎平小屋(9:30)→薬師沢小屋(13:00)泊
8/1 薬師沢小屋(5:00)→赤木沢出合(6:30)→赤木沢大滝(8:30)→草原(9:40)→中俣乗越(11:00)→北ノ俣岳(13:00)→太郎平小屋(14:40)泊
8/2 太郎平小屋(6:00)→薬師岳(8:40)→太郎平小屋(11:10)→折立キャンプ場(15:00)⇒温泉入浴⇒往路を帰京

報告

ずっと行きたかった赤木沢。セットで黒部五郎岳と薬師岳もと思ったが、今回は薬師岳のみ。「梅雨明け10日」とはならず不安定な天候だったが、沢遡行中と薬師岳ピストン中は不思議と晴れ、終わったとたんに雨という微妙にラッキーな4日間だった。初日の雨の折立キャンプ場で濡れたテントは重く、さらに悪天候による行程変更も予想して薬師峠テント泊の予定を急きょ小屋泊に変更した。

1日目 高速を乗り継いで折立キャンプ場へ。テントを張るころから雨が降ったりやんだり。

2日目 太郎平小屋経由で薬師沢小屋へ。薬師沢小屋までのルートは思ったよりアップダウンがきつかったが、花の多い湿原がとてもきれいだった。薬師沢小屋は黒部川と薬師沢の合流点にあり、小屋の前後にテラスのある居心地のいい小屋だ。アルピニストの平出和也さんが同宿で思わず声をかけてしまったが、気安く話をしてくれた。

3日目 小屋のテラス脇の階段から入渓。黒部川本流は冷たく水量も多い。はじめ左岸を行き、途中2度右岸に渡渉。赤木沢出合直前の滝を一度だけ巻いて1時間30分ほどで出合に到着。赤木沢はエメラルドグリーンの釜、白いしぶきの滝、日の光が当たるナメ滝の連続で、うっとりするほど美しい。ゆっくり行かないともったいないと、女性3人は立ち止まって眺めたり写真を撮ったりで、Lはその度に滝の上で待たされることになる。4段連続滝の2段目と40mの赤木沢大滝の2か所だけ左岸を巻き、あとは直登した。ロープもハーネスも使用しなかった。水が涸れると花の咲く草原に出て、またうっとり。ここで靴を履き替え、涸れた沢筋をたどって少し薮漕ぎし、登山道の中俣乗越に出た。この後待っていたように雨が降り出す。でも、おかげで雷鳥がたくさん現れてくれた。赤木岳、北ノ股岳を経て太郎平小屋へたどり着いた。

4日目 薬師岳へ。太郎平小屋から20分ほどで薬師峠キャンプ場。ここは当初テント泊を予定していた場所だが、傾斜もあるし雨も多かったようで、小屋泊に変更して正解だった。樹林の急登が終わると大展望の広い尾根で花も多い。薬師岳をピストンして太郎小屋に帰り着いたとたん、また待っていたように雨が降り出す。小屋でランチの後折立に下山。折立キャンプ場では熊が出て騒ぎになっていた。テントを持ち上げたりして、追っても逃げないらしい。3日前なら怖かった。

折立キャンプ場。下山時、左の炊事棟付近に熊出没
薬師沢小屋に至る登山道。花の湿原
薬師沢小屋の階段から、いざ入渓
赤木沢出合直前のへつり。巻かないで進むぞ!
赤木沢出合。左が黒部川本流、右が赤木沢
最初の滝、2段10m階段状
4段連続の滝の前で
朝日に水が輝いている
トイ状の滝を越えてひと休み。ずっとここにいたい…
階段状の滝。好きなところを登る
赤木沢大滝。左岸を高巻き
沢が涸れて花の草原。ここで靴を履き替える
登山道に出た! 中俣乗越か
薬師岳に登る途中、煙を上げる御嶽山が見えた
薬師岳頂上
折立キャンプ場に下山