阿弥陀岳南稜
舟山十字路4:50-旭小屋5:25-立場山6:50-阿弥陀岳山頂8:30-御小屋山10:00-舟山十字路11:00
今回の山行は、A氏のお勧め一般道ではない岩稜のある阿弥陀岳南稜を目指す。予定の時間より早めに出発。舟山十字路には4時40分頃到着。既に6台程の車が止まっていた。ここで知ったのが登山口が2ヶ所あることだ。私たちは右方向の道を進む。ストックを忘れたのに気付き、途中現地調達する。歩いて直ぐに立派な水場があり、そこで1㍑の水を汲む。しばらく林道を歩き2ヶ所沢を渡り旭小屋へ到着。この辺は湿地帯らしく、いやらしく湿って滑りやすい木道を通りすぎた頃から急登になる。稜線を出た頃後ろから1P足早に登ってくる。登山口から左方向から登ってきた人であろう。私達も自然に足早になる。立場山までの登りは更にキツくなり、黙々と樹林の中を直登で登り続ける。何故かトレーニング状態になってしまう(笑)。立場山で休憩をとり、しばらく歩くと青ナギに到着。不思議な光景だ。視界も一気に開け、阿弥陀岳、編笠山、権現岳、赤岳、天狗尾根等の山々が見渡せた。青ナギを通過すると、アップダウンを繰り返し、無名峰でヘルメットを装着。そこから阿弥陀岳南稜の姿がくっきりと見え、気合いが入る。P1、P2は巻いていく。そして左に巻きながら側壁に張ってあるワイヤーに沿って10㍍程一気に下り、いよいよP3の核心部に取り付く。初めは手元、足元もしっかりしていたが、途中の岩溝(ルンゼ)からは、剥がれやすい岩や浮き石があるため、いかに石を落とさないよう、慎重に登るのに神経を使った。P4も再び岩稜の登り。頂上まではまだ息が抜けない。頂上に着くと、いろいろな方面から登ってきた人たちで賑わっていた。頂上から、今登ってきた南稜方向を眺めると、改めて凄さを感じた。360度の展望を見渡しながらしばらく休息をとり、御小屋尾根を下山する。下山開始直後7~8人のPに出くわし渋滞。しばらくして道を譲ってもらう。下山道はロープや鎖場、ジグザグのガレ場などかなりの急勾配である。現地で調達した枝が、膝の悪い私にとって大活躍してくれた。不動清水を過ぎるとようやく斜面が揺るやかになる。11時下山。6時間強とあっという間の山行だったが、なかなか中身の濃い山行であった。
今回の山行は、トレーニング山行?と思わんばかり。登る行程を楽しもうと思いつつ、何故かガツガツと登る雰囲気が楽しく足早になってしまった。又、久々の岩稜登りも楽しむ事が出来た。そして、下山が苦手な私だが、ストック代わりに現地調達したカラマツの枝に大分助けられた。自然に感謝!!
阿弥陀岳南稜は冬期に人気の山と言う事らしいが、機会があったら挑戦してみたい。