・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

淵ヶ沢山

2016/02/22(月)
報告者
森(多)
山域
南ア前衛の山
ジャンル
読図ハイキング
天候
晴れ
行程

調布7:00~韮崎IC~小武川第三発電所駐車地9:45…794地点10:15…994地点10:40…淵ヶ沢山11:15…昼食12:00/15…1206地点12:40…尾根に戻った地点13:00…1128地点付近13:20…八丁平13:50/14:20…972地点14:35…小武川第三発電所15:15~武川の湯~調布

報告

今回の山行地は、低山良く知るTさんの提案。昭文社・国土地理院にも掲載無く、場所を特定するのに苦労する。御座石鉱泉のバス道のようで、小武川林道にある発電所(地図に記載なし)が起点なのをネットで確認し、初心者の読図山行に使用されている事が分かる。登山口情報をベテランS氏に聞くが知らず、今回は調べる時間無いがお客様で参加する、という事で運転同行してくれた。やはり一発ではたどり着けず、出発が45分遅れた。駐車地には看板と奥に小さな発電施設があり、ここから馬蹄型に歩き戻るルートだ。すぐに沢を渡り、ゲートのある林道の10m位先が取り付き地点(ピンクテープ有)だが、見落としやすい。這うように登っていくと巡視路の階段が顔を出すが、落葉に埋もれて歩きにくい。15分位頑張ると尾根に出た。そこから淵ヶ沢山までは安心な登りの尾根歩き、切れ間に北に八ヶ岳が見える。795、994地点を確認し、淵ヶ沢山1076.2mに到着する。ネットで見た白い看板は無く、標石と高度計で確認。ここまで全体の1/3で問題ない。ここから小さなアップダウンと共に緩やかに方向を変え、最高地点1206mを頂点に回り込んで下りに入り、八丁平の湿地までが核心の読図となる。今まで西に進んできた淵ヶ沢山から、南西へそして南へ下る。この辺りは西に甲斐駒ヶ岳・アサヨ峰が木立の間から見え隠れする。派生する尾根を確認しながら歩き、1206の尾根に乗る手前の鞍部で昼食をとる。ここは幾重にも小さな沢筋と尾根がヒダになっているので、南へ一番の高みを目指して進む。尾根に乗って少し踏ん張り1206ピーク辺り。広めの山頂なので落葉に埋もれてか、標石確認できず。この山頂からは進行方向へは4本の尾根が派生している。Mは地形図、S氏とTさんはGPSで確認を取り、多少意見は分かれたがGPS通りに下る。急な下りが続き地形図とは違う事に気付き、元に登り返す。やはり横に見えた尾根が正解で、尾根の数と方向が違っていたのだ。GPSも小さな誤差があるのだという事が分かった。間違えは早く気付く事が大切で、地形図も併用しなければと感じた。その後も広い尾根を外さないように下り、三か所ある尾根末端の分岐を方向と高度計で確認し、沢筋に広がる八丁平?という湿地帯に出た。とても良い所で沢の音も心地よく、お茶を沸かして大休止をとった。最後のピーク972地点には電線が通り、その後の下りは巡視路、発電所の水道管、八ヶ岳を見ながら下った。
名もなき山の展望もイマイチの山だが、取り付きから下山まで地図を片手に、誰一人とも会うはずのない、標識もない未知の世界を歩く醍醐味を味わった。4人とも大満足で終った。
私はルート図に尾根は赤線沢は青線、ルートに交差する100m毎に太線を入れ、常に磁石で方向と高度を確認しながら歩いた。大げさだが基本に戻って楽しかった。

今回のルート 
発電所手前の広場と看板
横の林道ゲートから入る
ゲートから10m先の取り付き点
994地点 登りが続く
振り返ると八ヶ岳連峰が綺麗だ
淵ヶ沢山に到着
下った所から甲斐駒や早川尾根(アサヨ峰)が見えてくる
鞍部で一休み
最高地点1206への登り
最高点1206の標石が見つからない
ヤセ尾根のある正ルートに修正
広い山頂の1128地点付近
良い雰囲気の八丁平
八丁平で大休止
最後の下りは電線と水道管に導かれる