・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

八海山(女人堂)

2016/01/09(土)〜01/11(月)
報告者
小林 眞司
山域
越後
ジャンル
山スキー
天候
曇り、雪
行程

1月9日(土)
調布市「たづくり」14:00→環八→練馬IC→関越自動車道→六日町IC 17:30→18:30夕食「縄文亭、いをぬま」(沖縄料理)20:00→20:10宿「サンバレーひぐち」
10日(日)登り2時間20分 下り1時間35分
宿8:30→9:00山麓駅(八海山スキー場)9:30→山頂駅9:50→12:20女人堂(ランチ)13:25→15:00山頂駅15:00→15:45山麓駅16:10→17:30買い物18:00→入浴@街道の湯(道の駅みつまた)→20:00テント泊
11日(月)
テント7:00→10:00入浴@仏岩温泉 鈴森の湯11:45→関越自動車道→15:00調布

報告

 成人式の三連休を利用し、八海山山スキーに行ってきました。山スキーは大昔35年前の春に同じ新潟の平標山にゲレンデスキーで登っただけで、シール付山スキーでの走行は今回が初体験であった。

1月9日(土曜日)
 車窓に飛び込んでくる遠くの白い峰々を見ながら、雪があるか心配しながら関越自動車道を越後方面へ車をとばすが、残念ながら「トンネルを抜けたら雪国では無かった(笑)」。4本のスキーを乗せたワゴン車は、春の様な雪の少ない六日町へICを降りた。
 宿にチェックインした後、我々は隠れ料亭(?)「いをぬま」さんへ移動。「いをぬま」さんは、M澤隊長の知人が主人の本格沖縄料理店である。
沖縄料理とはちょっと合わないが、私好みの囲炉裏のある古民家であった。4月~6月は越後山菜料理も出すの良しとしますか。ここは本物の沖縄の味付けらしく、これまでの私の沖縄料理のイメージは崩されてしまった。また、あまりのまろやかで濃厚な味に泡盛のイメージをも変えられてしまった。
1月10日(日曜日)
 宿からは車で約30分で八海山スキー場に到着したが、ロープウエイ下の山麓駅では最悪のみぞれ雨状態。しかし、ロープウエイで標高770M獲得した山頂駅では、幸運にもみぞれから小雪に変わってくれていた。
 頭では分かっていても、斜面を足だけで登れることは非常に違和感を感じるがそのうち慣れると期待して足を全後に動かし続ける。かなりの急勾配でもシールがあれば簡単に登れることには大感動である。ビンディングが緩く先端が深雪に埋もれると簡単に靴が外れしまい、何度も転倒した。深雪と重いザックの為、一度転倒するとなかなか一人では起き上がれない。起き上がるには、かなりのエネルギーと時間を消費してします。グローブ、服が濡れるので丁寧に雪を払うことが大切と感じた。この転倒を考えると、一人で深雪の山に山スキーで入るのはかなり危険である。転倒すると、数分は蟻地獄状態でもがかなければならない。春の引締った雪であれば、こんなことはないが、雪質のコンディションにより大きく変わる。
 そうこうしてアップダウンを繰り返し進んでいくと、最大の難関である女人堂手前の急斜面に到着。山スキーでは、雪が柔らく崩れてしまい登れない。そこで、山スキーはザックに付け壺足にて登る。膝上まで潜りながらでもゆっくりならなんとか進むことができた。垂れ下がった木々の枝にスキー先端が引っ掛かるので、最後はザックからスキーを外しスキーを抱えてのアタック。優雅な山スキーの予想とは大違いであったが、全員12:20には何とか女人堂に無事到着できた。山頂駅から女人堂までのコースタイムは1時間30分であるが、今回、我々は2時間20分であった。
 まだ新しい女人堂に入り、ほっとしてランチをする。転倒を何度もするとグローブが濡れてしまい手が冷たくなる、山スキーではスペアグローブが必須と痛感した。小屋では、石油ストーブで暖をとることができ快適な無人小屋であった。ランチ中には、地元他Pの方も入って来られ情報交換する。
 約1時間のランチで服も多少乾き体も暖まったので、テルモスにお湯を入れ下山開始。しかし、相変わらず視界はあまり良くなく遠くの山までは見えない。急勾配の小屋直下は、登りと同じくリュックに山スキーを付けて壺足で下山。ある程度の緩斜面になった斜面で、山スキーを付けようとするが足場が悪く簡単では無い。技量不足とビンディング調整不良のため何度も転倒してしまい、他のメンバーにを待たせてしまった(反省)。幾度も転倒し体力を消耗してしまったが、何とかゲレンデコースに合流出来一安心。ロープウェイ下の山麓駅まで一機に気持ち良く滑り降りたいが、リュックの重さと足の疲れで転倒しないで降りるのがやっとであった。
 今回の山スキーでの課題は以下の3点。次回に反映したい。
  ・ビンディング調整不良
  ・スキー流れロープ無し
  ・ストック不適(シャフト伸縮不能。リングが小さい。)
 かなり疲れれたが、充実した一日であった。M澤隊長お世話になりました。
 この後は、夕食の買い出しの後、湯沢温泉に入りすき焼きPartyであった。

1月11日(月曜日)
 起きると、天気は小雪で肌寒い。新潟まで来たので頑張って神楽あたりでゲレンデスキーをやってから帰るか悩むが、私の希望でスキー無しで温泉に入りかえることに決定。(①靴が合わないせいか、私の足薬指先の痛み。②昨日の疲れが残った。)
                             以上

1/9 18:30  「いをぬま」さんでの沖縄料理、最初の善。 この後、食べたことの無いびっくらポン沖縄料理がたくさん出てきました。私は、チーズに似た「豆腐よう」がお気に入りに。 壺に寝かした「泡盛」も、これまでの泡盛の認識を変えた口当たりの良い絶品でした。M澤さんに大感謝です。
1/9 20:55  食後は、「いをぬま」さんご主人と囲炉裏を囲んでの2次会。  M澤さんの青春時代の武勇伝で盛り上がりました。(本人のM澤さんは、泡盛を飲みすぎまったく覚えてませんでしたが(笑))
1/10 10:29  八海山スキー場ロープウエイの山頂駅から30分歩いたあたり。  Y澤さん快調の様で、笑顔がとても素敵です。
1/10 10:34  シール初体験のK氏、二度目の転倒瞬間。  ゲレンデスキーと異なり、山スキーではスキー先端が潜ってしまいます。深雪では、前荷重でなく少し後傾気味で滑る必要があると痛感。
1/10 10:41  続いて好調だったY澤さんも大転倒  一人では起き上がれません。ザックを降ろし周囲に助けられやっと起き上がれ、深雪では一人での山スキーは怖いと感じました。
1/10 11:05  「みんな遅いな」  さすがM澤隊長、余裕のよっちゃんです。
1/10 11:46  女人堂手前の急登箇所。ここが本日コースの最難関箇所。山スキーでは登れず壺足での登攀ですが、膝まで潜り込んでななかなか進みません。まずは、隊長がスキーを持ってアタック
1/10 11:53  続いてY澤さん、Y原さんがアタック  低い木々にスキーが引っ掛かかってしまい悪戦苦闘。
1/10 12:03  本日のゴール「女人堂」(六合目)に到着し、御機嫌のY澤さん。  遥か後方では、M澤隊長がK氏をサポートしています。
1/10 12:17  最後に、なんとかK氏がM澤隊長にサポートされて女人堂に無事到着。足場の悪い壺足歩行でした。夏道なら山頂駅から女人堂までは1時間30分のコースですが、今回、我々は2時間20分。
1/10 12:44  女人堂はまだ比較的新しく、石油ストーブもある快適な無人小屋でした。ここで、濡れたウェアを乾かしながら約一時間のランチタイム。
1/10 13:25  下から持ち上げた水をコンロで沸かし、お湯をテルモスに入れ下山開始。
1/10 13:36  少し傾斜が緩くなったので壺足から山スキーを履くK氏。  上からはY澤さん、Y原さんが壺足で降りて来てます。
1/10 14:23  全員何度も転びながらなんとか、山頂駅まであと一息まで無事下山し、ホットしているM澤隊長  最多転倒隊員は、K氏でした。
1/10 16:04  ロープウェイ山頂駅から山麓駅までの約2.4kmダウンヒルを終え、車へと向かうたM澤隊長とY原さん
1/10 21:15  湯沢温泉の後、今宵のディナーは、豪華に「すき焼き」です!  今日の山スキーでは、消費エネルギーが多かったのか、私を含めみなさん食欲はすごいです! 完食でした。