・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

栂海新道

2015/09/18(金)〜09/22(火)
報告者
河村
山域
北アルプス
ジャンル
秋山縦走
天候
9月18日晴れ、19日晴れ、20日晴れ、21日晴
行程

18日 毎日アルペン号 新宿発23:00
19日 猿倉着4:30 猿倉5:25…白馬尻6:25/6:50…10:15/10:25…頂上宿舎11:35/11:45…白馬山荘12:05
20日 白馬山荘5:10…白馬岳5:25/5:30…三国境6:00…7:00/7:20…雪倉避難小屋7:35…雪倉岳8:15/8:30…小桜ヶ原10:00/10:30…12:30朝日小屋
21日 朝日小屋4:35…朝日岳5:35/40…吹上ノコル6:10…長栂山6:50/7:00…黒岩山9:00…さわがに山10:15/10:40…北俣ノ水場11:15/11:30…犬ヶ岳12:10…栂海山荘12:20
22日 栂海山荘5:30…黄蓮山6:20…菊石山7:00…下駒ヶ岳7:35…白鳥山8:50/9:25…シキ割りの水場10:20/10:25…坂田峠11:05/11:10…尻高山11:40/11:50…二本松峠12:30…入道山12:45…栂海新道13:40…親不知海岸13:50 親不知駅15:30~糸魚川駅15:43
北陸新幹線糸魚川駅17:34

報告

8月に悪天候で断念した栂海新道に、今回は、小屋泊、小屋食で軽量化!で再チャレンジしました。
19日 猿倉は、冷気に包まれて、秋の深まりを感じます。小雨のぱらつく中、白馬尻に到着。大粒の雨がザーと降ったあとに、大雪渓に虹が!日本海への架け橋になりますように。大雪渓は、融雪が進んで、大きな亀裂も!踏みあとを外さないように一歩一歩踏みしめながら登ります。岩室跡を過ぎると、夏の花畑がすっかり秋の装いに。白馬山荘に到着。800人収容の巨大山荘とは思えない程の快適さにまず驚かされ、部屋の窓から見える剱岳!の絶景に、こんな贅沢をしていいのか?とも。一息ついて、白馬岳山頂へ。だんだん雲海が晴れて、立山連峰、そして明日向かう雪倉岳への道が浮かびあがってくる様に寒さも忘れて見入ってしまいました。
20日 朝焼けに浮かぶ剱岳を見ながら、白馬岳へ。8月は、真っ白の中、不安でいっぱいで歩いた道が、今日は心が弾み足取りが軽い。ウルップソウの咲いている頃に絶対来たい!と思う群生跡を進むと三国境に。雪倉岳、朝日岳へ続く稜線が遠くまで見えます。青空と白い山肌、紅葉の赤や黄そして緑の見事なコントラストに感動!ナナカマドの紅葉を楽しみながら、鉢ヶ岳の巻き道を進むと雪倉岳避難小屋。がれた道を細かく切り返しながら登りきると、2619mの雪倉岳。360°の大パノラマ!!遠くに剱岳もくっきりと見えます。朝日岳、そして今日の目的地、朝日小屋の赤い三角屋根までも。急な岩尾根を下って、切り立った岩(燕岩)、樹林帯、小桜ヶ原の湿原の木道を過ぎると、水平道の分岐に。ガスのかかり始めた朝日岳はやめて水平道へ。これが大正解!雪渓が解けたばかりで、ハクサンコザクラ、チングルマ、みやまりんどう等々、春夏秋の花々の競演を見ることができたのです。見事な花畑を堪能しているうちに大きなアップダウンも過ぎてしまい、朝日小屋に到着。まずは、ビールで乾杯!そして8月からの楽しみにしていた朝日小屋の夕ご飯。食前酒に始まり、富山県産のコシヒカリ、茶そば、富山おでん、昆布じめのさしみ、ホタルイカの沖漬け等々。どれも本当に美味!!!一切冷凍食品を使わないという小屋の管理人の清水ゆかりさんのおもてなしのこころで、疲れがすっかりとれてぐっすり寝ることができました。
21日 栂海新道へ。朝日岳は、ガスで展望0でしたが、吹上のコルに着くころには、陽も射してきました。岩に赤ペンキで書かれた「↑ツガミ」にいよいよここからだ!気が引き締まります。草紅葉の中をまっすぐ延びる木道の周りには、池塘が点在。そこを超えると丘のような長栂山に。薄くガスがかかっていたものの、日本海の海岸線が見えます。ロープを使うような急な下りが終わると、アヤメ平。そして、黒岩平に。広い湿原や池塘、雪渓のとりなす景色にうっとり。こんな美しい木道を歩けることに感謝!樹林帯を登りきると黒岩山に到着。かなり標高が下ってきたせいか、虫が…文子ノ池を過ぎて、さわがに山までくるとあともうひと頑張り。思ったより近かった北俣ノ水場は、水量も豊富で一安心。と思ったのは大間違い!…ここから犬ヶ岳までがこれほど遠く、登り下りもきついとは。犬ヶ岳を少し下ると、とうとう栂海山荘に!!写真で見た通りの緑の栂海山荘に感動!朝日小屋の清水さんが心配したほど混んでいなくほっと一息。毛布も十分あり、一応持参したがシュラフはいらなかったかも。本当にここまで来たんだね~とTさんと乾杯!そして朝日小屋でお会いした京都の山岳会の方と交流を深め日本海に沈む夕日を眺めました。雲海に浮かぶ白鳥山そしていよいよ明日は、日本海です。
22日 噂の空中rest roomも体験して、0m目指して出発です。いきなりの急な下り。慎重に進みます。黄蓮山、菊石山、下駒岳のピークを超えると白鳥山に。白鳥小屋の屋上に梯子で登ると日本海の水平線が眼下に広がっています。あと少しだね~と。ぬかるんで滑りやすい急こう配を下ると坂田峠。そして尻高山、二本松峠、入道山を過ぎると、視線と同じ位置に青い海が見えてきます。ついに栂海新道登山口到着!!!本当よく頑張ったね~とがっちり固い握手。でも、もうひとがんばりなのです。親不知観光ホテル脇の400段降りた先に目指す日本海が。打ち寄せる白波に手をふれて2932mからついに0mへ。