富士山 雪上訓練
◆14日・たづくり前7:05=馬返しにて講習開始9:10/10:25~一合目10:44~三合目12:18~四合目13:00=佐藤小屋14:00◆15日・講習7:35/10:00(ビーコン・プローブ使用法、ビーコン探し、滑落停止、ビレイ、弱層テスト、防風姿勢)~二合目にて第2回ビーコン探し12:25~馬返し
雪山シーズン突入前に技術を磨こう、というわけで富士山での雪上訓練に11名が集まりました。馬返しの駐車スペースでまず雪山装備の基本、すなわち手や頭の保護、アイゼンの正しいベルト装着法、ピッケルの持ち方、ロープの巻き取り方などなど一通りの技術を学び、訓練のペアを決めて出発しました。
この週末は天気晴朗なれど風強し。五合目の佐藤小屋では20メートル近い(?)突風が吹き、すぐ近くの屋外トイレまで歩くのにも煽られてしまうほどでした。とはいえ、初日は馬返しからほとんど樹林帯を歩くルートなので風とは無縁で、のんびりとコースを楽しみました。
メインの訓練は二日目。朝7時、四季山岳会に特別にあてがわれた宴会、いや研修のスペースに一同が集合。ビーコン、プローブの扱い方を学んだ後、屋外の雪中に隠されたビーコンを皆で探す演習の始まりです。これが結構楽しく、どのペアも寒さを忘れ、ビーコンのインジケータと音に意識を集中して雪中を徘徊したのでした。ピッケルでの滑落停止の訓練にはある程度の斜度のあるところまで登る必要がありますが、とにかく風が強いため今回は小屋からあまり離れない雪の斜面を選んでメニューをこなしました。下山途中も楽しいビーコン探しを再度行い、一連の充実した訓練を終え、予定時刻よりやや早めに馬返しに帰着。お疲れ様でした。
以下、報告者の個人的感想です。
1)12本歯アイゼンとピッケルで雪山を長時間歩いただけでもいい経験。前爪を引っかけ、つんのめって転ぶのは危ない。
2)ビーコン探しは事前訓練が必須と感じた。ちなみにデジタルが2戦2勝。新しい技術は確かに優れていた。
3)冬山の寒さ、風、凍結は厳しい、ヤバイと実感。
4)霊峰富士たる数々の文化遺産の断片をたどることのできる、味わい深いコース。夏にも来てみたい。また、ここから歩くと山頂の鳥居の有り難みが分かろうというもの。
以上