・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

北穂高岳~槍ヶ岳(その2)

2013/08/10(土)〜08/12(月)
報告者
浅井
山域
北アルプス
ジャンル
夏山縦走(夏合宿集中)
天候
10日曇り、11日晴れ、12日晴れ
行程

9日夜松本泊
10日:松本4:45-上高地6:25/6:45…明神7:30/7:35…徳沢8:20/8:30…横尾9:20/9:40…本谷橋10:45/11:05…涸沢13:15/13:45…北穂テント場16:55(テント泊)
11日:北穂テント場4:05…北穂小屋4:25/4:40…A沢のコル5:55/6:05…長谷川ピーク6:25…最低コル7:10/7:20…南岳小屋8:15/8:35…南岳8:50/8:55…中岳10:10/10:20…大喰岳10:55/11:10…飛騨乗越11:20…槍ヶ岳山荘11:35/13:00…槍ヶ岳14:00/14:10…槍ヶ岳山荘14:35/15:00…殺生ヒュッテ15:20(テント泊)
12日:殺生ヒュッテ3:40…坊主岩小屋4:05…天狗原分岐4:45/4:55…大曲5:30/5:35…ババ平6:00/6:25…槍沢ロッジ6:50…一ノ俣7:20…横尾7:55/8:15…徳沢9:05/9:15…明神10:00/10:10…かっぱ橋10:50/11:00…バスターミナル11:05/13:30-新島々14:35/14:45-松本15:15/15:47-八王子18:01

報告

8月11日:3時起床、4時過ぎに暗い中を出発。北穂小屋で薄明るくなるまで待ってから、大キレットに向かう。
昨年8月以来一年ぶりだ。7回目になるが今回は同行者が初めてなのでやや緊張する。
小屋からいきなり岩っぽい道を急降下する。だんだんと明るくなり、やがて常念岳の山頂に日が昇る。高度感がある道を時折後ろ向きになって慎重に下る。飛騨泣きの難所は鎖とステップがあるので安心だ。A沢のコルに降り立ちまずはほっとする。
ここから長谷川ピークに向って岩稜を登る。南岳に泊まっていたYさんパーティーと会い、記念写真を撮って分かれる。長谷川ピークは大キレットの中で唯一の頂上らしい所で、いつ来ても気持ちか良い。岩場で緊張を強いられるのはここまでだ。
いつも通り飛騨側からやや強い風が吹いている。大キレット最低のコルで信州側に回り込むと全く風が無く、ここで一息入れる。後は南岳目指して岩場とハシゴをひたすら登る。やがてザレた急斜面に出ると、南岳小屋も程近い。
南岳小屋で休んでいると槍平からTさんが上がってきた。再開を祝し、3人で槍ヶ岳に向う。南岳の頂上を越えて、登ってくるはずだった天狗原の分岐で南岳カールを見下ろす。
中岳の鞍部には大きな雪渓があって、水がこんこんと湧き出ていた。4年前の夏山合宿で来た時は全然雪がなかったので、年によっての雪の量の違いに感心する。ここから中岳までの登りが一番大変だ。大喰岳まで来ると槍ヶ岳が眼前に迫り、目指す肩の小屋も近い。飛騨乗越からひと登りで目的地に着く。
電話連絡で西鎌パーティーは槍の頂上にいることがわかっていたので、下降するところをずっと眺めながらしばし待つ。
6人との再会を祝しながら小屋の前のテラスで昼食を摂る。槍ヶ岳は往復2時間余りかかるので、我々もそこを中座し頂上を目指す。登り始めるとすぐに渋滞が始まる。我々は殺生ヒュッテまでなのでゆったりと構えて、渋滞は特に気にならない。
頂上は写真撮影の順番待ちで、一人降りたら一人登る感じで、渋滞の列は遅々として進まない。1時間15分かけて私自身記念すべき10回目の頂上に立つ。
頂上からは時折ガスが晴れて昨年の夏山合宿で訪れた黒部源流の山々が見える。北鎌尾根が良く見える所まで岩場を下ると、単独の登山者がぽつぽつと3人槍ヶ岳を目指す姿が望まれた。
槍ヶ岳の登りがものすごく渋滞していたので、下りは20分程で肩の小屋へ着いた。
そこで休んでいると直ぐ北穂東稜を登ってきたWさんパーティが到着する。そこで暫し歓談の後、Kさんパーティーが待っている、殺生ヒュッテのテント場へと下りる。
肩の小屋のテント場が一杯だったので、殺生のテント場も溢れんばかりだ。端の方でいい場所を見つけテントを張ってから、殺生ヒュッテへ行ってKさんパーティーを探すが、宿泊者名簿に名前は無い。どうやら先に下山をしたらしい。
がっかりしながらも、小屋でビールを買ってからテント場へ戻って乾杯。一人寝、二人寝をしながらも我々のテントは、焼酎と差し入れのウイスキーを飲み干してから22時にシュラフに入る。
8月12日:我々のパーティーは足が遅いので、3時に起床して3時半に出発する。
坊主岩小屋辺りで薄明るくなり、天狗原分岐ではすっかり明るくなった。
ババ平でお湯を沸かして朝食を摂り、槍沢ロッジの手前で学生の団体に先へ行かせて貰ったので、ほとんど休まずに横尾まで下る。
ここからは広い林道なので、気が楽になる。徳沢、明神と小休止をしながら大勢の観光客で賑わう、河童橋の上で写真を撮る。
バスターミナルの案内書で上高地の温泉の案内を聞くと12時からなので、河童橋を渡ったお店でコロッケとトマトカレーをつまみに生ビールで乾杯する。
アルペンホテルのお風呂でさっぱりして、バス、松本電鉄を乗り継いで松本に着く。
特急あずさは始発ではなかったが、余裕で座れたので、ゆったりとビールを飲みながら、八王子に到着した。

笠ヶ岳
南岳小屋
槍ヶ岳までまだ3時間
南岳小屋前で田中さんと合流
殺生ヒュッテが見えています
中岳山頂
槍ヶ岳山荘が近づいてきました
西鎌尾根組、下山中(真ん中位)
西鎌尾根組と合流!
槍頂上(一瞬、ガスに覆われました)
槍頂上(ガスが晴れました)
槍頂上より
日高さん・渡邉さんと合流!
殺生ヒュッテのテント場
お疲れさまでした~!!
観光地・上高地