剱岳北方稜線 4日目
9月17日:剱沢テント場3:50~稜線4:40/4:50~真砂岳5:35~立山稜線6:10~大汝休息所6:25/6:30~大汝山6:35~雄山6:55~一ノ越7:20/7:35~東一ノ越8:15/8:35~黒部平9:55/10:10ー黒部ダム10:15/10:35ー扇沢10:50/11:05ー薬師の湯11:20/12:20ー信濃大町12:34/12:37ー松本13:37/13:56ー八王子16:10
17日:夜半からの強風がテントを強く揺らし時々目が覚めた。相変わらず今日も早立ち、時折突風が吹くが、空も相変わらずの星空。真砂岳方面の稜線を目指して登る。徐々に傾斜がきつくなり、途中別山乗越への道を右に分け、ジグザグの急登になると稜線も近い。稜線に上がると更に風が強い。ここは三叉路になっていて、さらに暗いので進行方向の見極めが難しい。風が弱い来た道を少し戻って地図を出して進行方向を確認する。別山を巻くように水平に進み、別山頂上からの道と合流して真砂乗越まで下ると真砂岳の登りになる。真砂沢は稜線直下まで雪を残している。雷鳥沢まで下る大走りの尾根が右に近ずくと真砂岳の山頂も近い。頂上からは間近に内蔵助山荘が見える。
3000mの立山の稜線は遥か上方に見えるが、一歩一歩高度を稼ぐ。稜線に出て富士ノ折立を左に見送ると、大汝休息所は近い。小休止後最高峰の大汝山の頂上に立つ。ガスのため展望はない。雄山神社は時間が早いため閑散としている。一ノ越まではザレの急降下だ。ポツポツと人が登り始めている。一ノ越は強風なので石垣の陰で休む。一般登山者は風の強さにびっくりしているようだ。立山の山腹をやや下りながら大きく巻いて東一ノ越に着く。ガスが切れて黒部五郎岳と赤牛岳が見えてきた。ロープウエイの駅、雷殿と目指す黒部平も良く見える。ここからはジグザグの急降下の後、樹林帯の歩きにくい道を徐々に下り、何回か大きな沢を横断し、道が藪っぽくなってくると黒部平に着く。すぐに扇沢までの切符を買ってケーブルカーで黒部ダムに降りる。ダムサイトからは水晶岳、赤牛岳がよく見える。トロリーバス15分で扇沢に着く。