・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

剱岳北方稜線 2日目

2012/09/14(金)〜09/17(月)
報告者
浅井
山域
北アルプス
ジャンル
岩稜縦走
天候
午前中晴れ、午後曇りのち雨
行程

9月15日:阿曽原4:10~仙人ダム5:10/5:15~雲切新道1629m7:45~仙人温泉小屋8:15/8:35~仙人池11:00/11:45~池の平12:30(テント泊)

報告

15日:2時半起床。テントをから顔を出すと満天の星空。4時10分、ヘッドランプを着けて出発。坂を登り切るとしばらく水平道を行く。トンネルを過ぎ、急降下すると灯りのついた仙人ダムの建物が見えてくる。扉を開け建物の内部に入る。トンネルのような通路をしばらく進み階段を上り外に出る。ハシゴを上り屋上に出ると、下ノ廊下の分岐点。いよいよここから難所雲切新道だ。雲切谷を木橋で渡ると急登が始まる。樹林帯のジグザグの急登から尾根状の急登をしばらく行くと、1629mの雲切新道最高点に着く。雲切新道は3年前と比べるとしっかりと踏まれて登山道らしい道になった。ここから斜面を横切るように下ると、仙人温泉小屋の源泉だ。仙人谷を渡ると仙人温泉小屋に着く。道端に突っ立てる水道の蛇口から水をガブガブと飲む。源泉からお湯がこないので、小屋の主人が修理に行っていると、仙人池から下りてきた登山者が教えてくれた。彼らは温泉に入りたくて、お湯が出るのを待っているそうです。ここから仙人谷沿いの左岸の道を登る。右から合流する谷に残雪がある。3年前はその下をくぐり抜けられたが、今年は雪の量が多いので20m程上流の雪の切れた所で谷を横断する。そこから登山道まで雪と斜面の間を下るがいささか状態が悪い。ピッケルを出して慎重に下る。ロープを使った方がいい位のきわどさだ。その先で右岸に渡るが急登が延々と続く。仙人池小屋の給水ポンプがある所で、左の急なガレ沢に入る。木道が出てきてもうすぐかと思いきや、道はしばらく続く。やっとの思いで仙人池小屋へ到着するが、山にガスがかかってきたので荷物を小屋の前に置いて仙人池へ急ぐ。目の前にはっきりと八ツ峰とチンネが見える。しかしこれは15分間だけ、ギリギリセーフもう少し遅ければ裏剱の絶景を見逃すところだった。池の平までは山腹を左に巻く水平道だ。ここで前日から入山しているHさんと合流する。到着してから夜半までずっと小雨模様だった。しかし小屋の人が明日の午前中は天気がいいと言うので、期待を胸に眠りにつく。

阿曽原温泉の道標
雲切新道しょっぱなのハシゴ
樹林帯の急登
雲切新道最高地点
仙人温泉小屋
仙人温泉小屋と白馬連峰
仙人谷の雪渓
雪と斜面の間を下った
仙人谷と白馬連峰
最後に枝沢に入る
仙人池と裏剱
仙人池ヒュッテ
池ノ平小屋と池ノ平山
ちらっと見えたチンネ