・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

黒部源流 鷲羽岳・水晶岳(その2)

2011/10/08(土)〜10/10(月)
報告者
浅井
山域
北アルプス
ジャンル
秋山・縦走
天候
晴れ
行程

10月8日(1日目)新穂高6:00-ワサビ平7:10/7:30-秩父沢8:35/8:50-シシウド原9:50/10:00-鏡平10:50/11:40-弓折乗越12:30/12:40-双六小屋13:50
10月9日(2日目)双六小屋5:50-三俣峠7:30-三俣山荘8:00/8:20-鷲羽岳8:40/8:50-ワリモ岳9:20-ワリモ北分岐10:35/10:45-水晶小屋11:20/11:30-水晶岳12:05/12:30-水晶小屋13:05-岩苔乗越13:50-黒部源流14:35/14:40-三俣山荘15:20/15:40-三俣峠16:30-双六小屋18:00
10月10日(3日目)双六小屋6:00-弓折乗越7:10/7:20-鏡平8:00/8:30-シシウド原9:10/9:15-秩父沢10:00-ワサビ平11:10/11:25-新穂高12:30

報告

ここは北アルプスのど真ん中、標高は3000mに少し足りないけれど360度の展望だ。北アルプスの山全部が見えるといっても過言ではない。秋の風もさわやかだが、長居をする訳にはいかない。今来た道をひたすら戻る。雲ノ平分岐のワリモ北分岐で右の岩苔乗越目指して急降下する。岩苔乗越から黒部源流を目指して沢沿いを下る。これでもかと言う程下ると、雲ノ平の分岐だ。ここに国交省の黒部源流のりっぱな標識がある。いくつもの黒部源流の沢を横断しながら登っていくと、やがて三俣山荘に着く。時間は15時をまわっていたが、双六小屋までは2時間以上かかる。最後の力を振り絞るためお湯を沸かしてコーヒーを飲み、ケーキを食べる。ここから三俣峠まで登れば、あとは巻き道である。夕暮れの中、雲の上に槍の穂先が頭を出している。双六小屋に急降下する手前で暗くなったのでヘッドランプを点灯する。18時に双六小屋に到着、出発してから12時間、よく歩いた。
3日目 天気はいいが空には秋雲が点在して、風が強く冷たい。稜線に向かって歩くが、名残惜しく双六小屋を振り返る。絶好のロケーションの鏡平小屋で紅茶を飲んでケーキを食べる。シシウド原、イタドリ原を過ぎると秩父沢を横断する。小池新道終了点の林道に降り立つと、付近の紅葉がきれいだ。ワサビ平についてホットする。右奥にみごとな錫杖岳を見ながらゆったりと歩くとやがて新穂高の駐車場に着く。駐車場の川向いの温泉にゆっくりと浸かって、昼食を摂ってから、14時15分帰宅の途につく。大月から渋滞が始まり、20時に調布に着く。
(感想)
2日目は出発が遅れたので、最後は暗くなることを覚悟しました。しかし天気は快晴、夕刻近くまで雲ひとつありませんでした。秋なので空気がひんやりと締まって、周りの山々がはっきりと見えました。黒部源流のこの地域は北アルプスのど真ん中、ぐるっと回り360度が北アルプスの山という感じで、危険な箇所もほとんどなくゆったりとした気持ちで景色を堪能できました。本当に夢のような12時間でした。幸いヘッドランプを点けたのは最後の15分程で、双六小屋に着いた時は充実感たっぷりでした。黒部源流の山(鷲羽岳、水晶岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳、薬師岳)は本当にいい山ですね。雲ノ平、高天原もまた行ってみたいです。

黒部五郎岳
ワリモ岳山頂直下の岩場
水晶小屋手前から鷲羽岳を振り返る
水晶小屋から水晶岳への稜線
水晶岳山頂直下
水晶岳山頂
水晶岳から赤牛岳・立山剣岳
水晶岳から鷲羽岳・槍穂高連峰
水晶小屋へ戻る稜線
岩苔乗越から黒部源流へ下る
国土交通省の黒部源流の標識
黒部源流(奥に水晶岳)
双六岳巻き道から雲上に浮かぶ槍ヶ岳
双六小屋と鷲羽岳を振り返る
弓折乗越から笠ヶ岳方面の稜線
鏡平