笠ヶ岳・景鶴山 その2
3日:眠い目をこすりつつ3時に起床、4時発。燧と至仏に挟まれた誰もいない幻想的な尾瀬ヶ原をてくてく歩き、ヨッピ橋へ。鉄枠だけの橋をアイゼンで渡るのはかなり怖かったです。東電小屋まで回り道の予定を変更して途中の尾根にとりつき、主稜線へ。
この時期しか登れないという景鶴山は知る人ぞ知る人気の山だそうで、トレース多数。前日とはうってかわったおだやかな天候、春山歩きを堪能しつつ360度パノラマ展望の与作岳に到着。至仏山と燧ヶ岳はもちろん、平ヶ岳や会津の山々を飽くことなく眺め、いよいよ景鶴山へ。短いけれど頂上直下は、死者が出たというのもさもありなんという切れ落ちぶり。ベテラン2人の指導を頼りに慎重に山頂へ。登らせていただいて、ほんとに感謝です。
こんなんで怖がってちゃあ、、、と笑われつつ、ビビリながら注意してナイフリッジを下る。核心部を過ぎたあとはズルズルの雪でグリセード講習等々を楽しみながら、順調に高度を下げ、取付口付近に3カ所ほど施しておいたリボンを回収して尾瀬ヶ原へ帰還。恐怖のヨッピ橋は、アイゼン無しで行きよりずっと楽に通過。メインストリートにぶつかるまでは、またもプライベート尾瀬状態。ところどころ木道の境目に亀裂が入り、昨日の遭難ってこの辺りかもね、と語りあいつつ、予想よりかなり早く下山。生ビールで乾杯後、黒毛和牛がふんだんに入ったカレー、各種豪華つまみを肴に、登頂の喜びと興奮で9時近くまで宴会しました。
4日:明るくなってから起床、カレーの残りにナンという粋な朝食を採り、ゆっくりパッキング。カロリー過多の体に暑いぐらいの日差しと最後のひと登りがこたえます。鳩待峠へ下山後、温泉&蕎麦の定番コースを楽しんでから帰京しました。