・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

連休 3日目 白馬山荘へシール歩行 & アイゼン歩行

2010/05/01(土)
報告者
伊達定治
山域
白馬三山
ジャンル
山スキー
天候
強風と小雪、 稜線で時々晴れ間
行程

猿倉台(テン場)→ 大雪渓 → 葱平(ねぶかびら)→ 白馬山荘(泊)

報告

昨夜は、1年ぶり(昨年の槍ヶ岳三面滑走の以来)の再会となるKNチームと懐かしい交流となった。

そして今朝はam6:00に、この猿倉台BCへ上って来る、ID氏を交え白馬大雪渓を登り、山頂直下の白馬山荘へ入る。
今日から3日間メンバーは6人となる。

am6:30にBCを出発すぐ下の長走沢分岐となり、ここでシール装着してam7:00歩行開始。
直ぐに金山沢出会いとなる、そして次は白馬尻で白馬沢との出会い。
ここから大雪渓が目の前に展開されるのだが、、行く手はガス状で山稜を確認できない。

今日も時折、強風と小雪が舞う。
高度が上がって来ると何故かシールの機能が効かなくなって来た。
この3日間、濡れたまま乾燥させる時間も無く使っているため、シールの毛羽間に入った水分が凍っているのだろう。
今回、家を出るときのシールワックスを掛けておいたが、連日の濡れで水分を含むとシールも弱いようだ。

am11:25 葱平(ねぶかびら)へ差し掛かると傾斜がきつくなる、シールの機能が効かないため、クトウ(スキーアイゼン)を履かせて登るが、これにも限界となってきた。
スキー板をザックに取り付け、ここからは歩行アイゼンで登る、油断すると襲う突風に谷へ落とされそうになる、頭上の板を風の抵抗を避ける方向へ向け、耐風姿勢で耐える。
風が止む間を狙って前進を繰返す。しかしこの辺りから頭上に青空が望めるようになる。

最近、連日のスキー山行で疲れが来ているところへ、今日は3日目となる6~7時間の登り覚悟はしていたが やはり老体に重たいザックと、急登のラッセル、そこへ強風と小雪の気候は辛い。
このまま強風に舞上がり谷へ落ちたら、楽だろうな、、と幻想を抱く。

pm12:50 杓子岳が眼の前に聳える台地で一息入れるが、チームの若者はそれもノンビリトせず先を急ぐが、こちらはマイペース進むことにする。

天気予報通り、午後にはガスが薄らいできた。
ガスの切れ間から、白馬山頂が望めるところまで登って来た、名物のビック山荘はガスの中に微かに見える。
しかし見える、ここからの20分程がなか、なかに遠く感じられた。
チームの先行メンバーに遅れること、25分経って最後尾の自分が辿り着いた。久々に疲労困敗の感である。
白馬山荘着 pm2:15

・コースタイム
  テン場am6:45→ 大雪渓 am11:25→ 葱平(ねぶかびら)→14:10 白馬山荘(泊)

出発前の猿倉台の天場(今日はまだ我々だけの2張り)
昨日滑走してきた金山沢の出会を通過
白馬尻小屋前を通過、前方はまだガス状態だ。
葱平へ掛る前に、一服とするが、もうシールの効きが悪くなる
まずは山頂小屋を目して登るがキツクなる、束の間に青空が顔を出す。
山頂付近はガスが舞っているが、目の前の白馬山荘のみが営業している。