・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

レスキュー講習(その1) (2010/7/17写真アップ)

2010/07/10(土)
報告者
天野、撮影:近藤
山域
奥多摩
ジャンル
研修
天候
晴れ
行程

9:30奥多摩駅集合→愛宕山へ移動→15:30まで研修

報告

雨かと心配していましたが、予想外に晴れて研修日和になりました。Tさん、Aさんを中心とした<絆>と四季の参加者が奥多摩駅に集合。みなさんベテランのようで頼もしいです。よろしくお願いします!
愛宕山に移動して、まず始めに三角巾の使い方です。ガーゼをあてて巻き付け、傷口を保護したり、止血したりします。腕や額に巻くときは八つ折、膝に巻くときは四つ折にするそうです。きれいに折るのは案外むずかしく、また、本結びという結び方がなかなか覚えられず、何度も練習しました。
それから、救急パックに入れておくと役立つ道具について話し合いました。先ほどの三角巾、テーピングのテープ、常備薬など。あれば役立つものばかりですが、どこまで持っていくのかの判断がむずかしいです。水は傷口を洗うときなどのために、いつも500mlは持っていたほうがいいとのことでした。
つぎは、搬送法です。歩けない人を運ぶための方法をいくつか練習しました。数人で向かい合って手をつないで持ち上げるヒューマン・チェーン法は、少しの距離を安全な場所まで移動するのに役立ちそうです。女性4人で男性1人を運ぶことができました。続いて、おんぶする方法ですが、スリング・雨具の上下をつないだもの・ザックをつかうと比較的楽にできました。でもやっぱり、人を運ぶのはそれなりに重かったです。
ひととおり練習したところで、けがをした人の役と救助する人の役に分かれてシミュレーションをしました。けがの手当ての仕方、どの搬送法が適しているのか、自分たちの安全確認といった状況判断の練習になりました。それから、けがをした人に声かけをして安心させてあげることも重要だとわかりました。女性チーム、男性チームの順番で実践してみましたが、家庭的な気配りとビジネスで培った判断力というそれぞれのよさが出た名演技で、1回目としてはいい出来だったのではないでしょうか。
午後は、ロープワークを教わりました。基本のエイトノット/インクノット/ダブルフィッシャマンでロープスリングを作る/120cmスリングをシートベントで結んで簡易ハーネスを作る/プルージック/クレイムハイスト/木に結びつける方法/ウサギの耳など。Tさんみたいにスムーズで美しいロープワークができるようになるため、日頃から練習しなければと思いました。
四季のメンバーが理解するまで、<絆>のみなさんは何度もお手本を見せてくださり、感動的に貴重な研修でした。実際に山で事故に遭遇した場合にうまく対処するのは非常に難しいことですが、これからも登山をする限り、救助法の練習を続けていこうと思いました。本当にありがとうございました。

奥多摩駅に集合。とても良い天気です。
三角巾の使用法を実習。なかなか思い通りにいきません。
シミュレーション訓練。「あっ!男性が倒れている!」
「どうしましたか?私たちは四季山岳会の『美女軍団』です」「転んで足を痛めました…」双方とも迫真の演技!
怪我をしている足を三角巾にて応急処置。先ほどの実習を思い出しながら…。処置をしながらも「痛くないですか?」等、負傷者への気遣いを忘れないことが大切。
応急処置が終わったところで、負傷者を先ほど覚えたヒューマンチェーン法にて安全な場所へ搬送。演技とは思えない出来で一同感心。これぞ「劇団四季!」。
訓練が終わって記念撮影。参加者の皆さんお疲れさまでした。
氷川キャンプ場へ移動。キャンプをしに来た学生で大賑わいでした。
宴会前にテント張りの練習に余念がないkさん。
先輩方の助けも借りて、15分で完成し、kさんも満足。
ロッジにて「絆」メンバーの皆さんと宴会。結構盛り上がりました。