ヌクビ沢(巻機山) 滑走
清水部落~井戸の壁~ニセ巻機山~避難小屋~巻機山~ヌクビ沢~割引沢分岐~キャンプ場~清水部落
4、<経過>
当初、この3連休は御嶽山へ3名のメンバー行く予定であったが、西から天候が崩れるとの予報で中止となったのは17日(水)その夜に、久々にAA氏(AACK)よりTel、気になっていた巻機山のヌクビ沢滑走へ行くことを即決する。
AA氏とは昨年 谷川岳を越え一ノ倉岳と茂倉岳に挟まれた芝倉沢滑走 以来の1年ぶり久々の同行である。
ヨーロッパオートルートの体験談、ヒマラヤへの単独行など情報が豊なだけでなく、感覚が日本的価値観でなく物事にフェアーなところがあり、ハイグレード山行へ1年ぶりの同行でも違和感はない。
・19日(金)前夜 マイカーで出発
pm9:00 JR豊田駅北口でAA氏を拾い出発。
車中にて、AB氏が明朝、現地(清水部落)で合流と知る.
また天候次第で谷川岳山頂から黒戸沢、熊穴沢へと滑走を日曜日に行なうとの事で合意。
高速道は塩沢ICを降り、スパ舞子スキーセンター 深夜0:45着、入浴後 2:00に寝につく
・20日(土):寝坊してしまい6時過ぎ起床(予定は5:00起床)
AB氏との合流に清水村奥地へ急ぐが、約束時刻40分遅れでは探せど逢えない。
もう単独で出発したと判断し、我々は一旦下手の「雲天」前へ戻り、ここから1時間強の遅れでシール歩行am7:20
米子橋を過ぎ、井戸の壁へ差し掛かるとクトー(スキーアイゼン)を装着した。
尾根へ出た処で、米子沢大滝を望むとまた雪の中であった。
森林限界を過ぎると、ニセ巻機山への白銀の壁が大きく感じるが、マイペースで前進する。
ニセ巻機山頂には15名ほどの若者たちが居た、彼らはここまでの様子。
巻機山へは一旦、鞍部へ下がり避難小屋(この時期は雪ノ下に埋まっており見えない)、から 山頂は南風が強い。
PM 2:20 割引山方面へ一旦向い ヌクビ沢へドロップイン。
源頭部は広大な斜面(初夏は、高山植物の美しいところである)は気持ちが良い。
少し下った処に、風を塞いだ格好の陽だまりがあり、ここで遅い昼食を摂る。
沢へ落ち込むような広大な斜面、誰も入りこんでは居ない。するとAB氏はニセ巻機山斜面を滑走したのだろうか?
2人だけのスプールを描くのは、例え様もない快適な心地である。
行者の滝、アイガメの滝は一部出ており、慎重に下るが振り向けば、アイガメの滝はハート型に、割れていた。
清水部落へ辿り着いたのは17:40分、延べ10時間15分の行程だった。
久々に充実した山スキーを堪能した。
あまりにも快適な光景だった為、欲張ってヌクビ沢から離れる地点を過ぎて下まで滑走したが、これがいけなかった。
入山口へ戻るに、川岸からの雪壁をクライミングで這い上がるしかなかった、これに小一時間を要してしまった。
夕日に雪山がオレンジ色に染まるの光景に満たされた安堵感に、ふとAB氏と逢えなかったのが残念だった。
明日の谷川 黒戸沢、熊穴沢への滑走は中止してマイカーのハンドルを東京へと回した。
<コースタイム>
am7:20清水部落「雲天」前よりシール歩行~米子橋7:50~井戸の壁取付き8:15~尾根(米子谷を望む)9:45~12:40ニセ巻機山~避難小屋(雪の下、姿見えず)12:50~13:30巻機山(1967m)14:00滑走==14:10ドロップイン下にて昼食
14:40==行者ノ滝15:20==割引沢分岐15:28==アイガメの滝15:35==キャンプ場17:10==米子橋17:15==17:25清水部落17:50=帰路へ