金鶏山から筆頭岩
妙義スカイパーク前07:30-金鶏山8:45-筆頭岩11:30~13:30-車道・広場13:50~14:05-妙義スカイパーク前14:45
筆頭岩は1912年にウォルター・ウェストンが地元の山案内人とザイルを使って初めて登頂したことで、「近代登山発祥の地」ともされる場所。筆頭岩のクライミングだけだと短すぎることもあり、今回は金鶏山から縦走を加えたプチバリ・ルート。群馬県のホームページなどには、金鶏山は「入山禁止」の旨、記載されているが、近年はガイド登山を含め、相当数のパーティが入山している。
この山はかつて御嶽信仰の対象であった山で、山頂にある「山之神」と「御嶽山神社」の石碑を含め、ルート上には複数の石碑が残されており、歴史的にも興味深い。
車を妙義スカイパーク前のスペースに止め、金鶏山の登山口へ。落ち葉の堆積に苦労しつつ登ると、程なく岩稜が現れる。山頂から筆頭岩への縦走路も変化があって面白いが、途中には古い鎖やトラロープのあるトラバース箇所もあり、スリップと落石には常に注意を要する。
筆頭岩の基部を左下に回り込み適当なところから岩稜に取り付く。筆頭岩はⅢ級+程度の3ピッチ、高度感もあり楽しいルート。頂上からは表妙義を含む山々を含め素晴らしい眺望が楽しめる。ここから基部までは2ピッチ(10m+40m)の懸垂下降となる。懸垂支点はしっかりしているが、テラスには不安定な岩もあるので、石を落とさぬ様に注意する。
下山は取付きから少し下ったところから、西側(右手)に進むトレースを辿ると容易に車道に降りることができる。
素晴らしい眺望、歴史探求、お手軽クライミングと一粒で何度も美味しいルートであった。
【装備】50mロープx2他