北穂高岳
14日:さわやか信州号夜便にて上高地着6:10--涸沢13:30
15日(土):涸沢ヒュッテ5:10--北穂高岳8:30--涸沢小屋12:30--涸沢ヒュッテ13:00
16日(日):涸沢ヒュッテ6:00--屏風のコル7:30--新村橋10:30--上高地バスターミナル12:30
涸沢デビューの新人二人と往年の山ノボラー勝沢氏のさわやか?熟年三人組は13日(木)さわやか信州号の夜便で上高地へ。沢渡で乗り換え、いよいよ朝靄煙る上高地へ。有名な河童橋からしばらく歩くと、しだいに靄は消え、快晴の兆し!やったね!!どこまでも蒼い空と穂高連峰を眺めながら、明神、徳沢、横尾へ、ここまでは散策路。横尾大橋を渡り本谷橋あたりから本格的な登山道となり、ここからが結構きついのだ。聳え立つ屏風岩を仰ぎ、明日登る北穂岳が見えてくると、いやがおうでも心は高鳴る。やがて夏にも雪が残る雪渓を登るともう涸沢ヒュッテはもうすぐだ。きた~ぁ、憧れの北アルプス、涸沢に到着。さあ、夢のような3日間が始まる。
2日目は待望の北穂高岳へ。一歩一歩上がるたびに、蒼い空の中へ。今回の山行の使命(誰に言われたわけでもないが)は槍から大キレットを越えて北穂東稜から登ってくる浅井パーティーに山頂で会うこと。そんな、うまい具合にいくかな~っと思ったが、、果たして?
3日目はなごり惜しい涸沢を後にして、「パノラマコース」で上高地に戻る。当初、登りで使う予定だったが、勝沢氏の「予習してきてね」と言われ、調べた結果「登りではハード」なコースらしいとのことで「あの~、ちょっときつそうなので、帰りに。」とお願いした。
このコース、ヒュッテから屏風のコルまでの約1時間ほどの道は岩場、へつり、狭く転落、踏み外し注意とある。歩いてみると確かに「およよ~」なところもあるが、岩場、へつり、草付きの道、お花畑、渡渉を山歩きのいろんな要素を持った面白みのあるコースだった。
この3日間は1年分のお天気運を使い果たしてしまったかのような快晴に恵まれ、北アルプスの大展望を楽しむことができた。勝沢氏のリードで自分のレベル以上の山にもチャレンジすることができた。
けれどもパノラマコース途上にあった「ナイロンザイル事件」の記念のケルンを見て思った。意味合いはちがうけれど、やはり山に向かうとき「無事ではないこと」もありうるのだということ。そして、少しずつレベルアップして山歩きの楽しさにはまっている自分だが、謙虚であることを忘れてはならないことを肝に銘じた。