・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

扇山―百蔵山

2023/02/04(土)
報告者
加藤隆太郎
山域
中央線沿線
ジャンル
ハイキング
天候
晴れ
行程
報告

23-0204 扇山―百蔵山
8:20鳥沢駅集合、天候は快晴である。久しぶりの山行で楽しみにしていた。
昨年の1月は笹子雁が腹摺山、赤城山、滑川温泉、西吾妻山、権現岳とあちこちに行くことができたが、今年の1月は全く山へ行かなかった。山は逃げないとよく山に行く暇のない人への慰めの言葉をかけるが、そうはいっても行きたい気持ちはなかなか抑えにくい。
 しかし仕方のないことである。親の介護ばかりは変わってもらえるものではない。
母は施設に入ることを嫌う。そのため現在96歳(2月11日で97歳)まで一人で暮らしている。この母が1月に1回2月に入ってまた入院している。ほぼ寝たきりになってしまったので自宅にいる時に介護が必要だ。ケアマネにできうる限りヘルパーさんをお願いしたが到底埋まりきらない。その空いた時間は唯一の肉親(弟は昨年亡くなった)である私が介護にあたるということだ。金曜日の夜と日曜日全日だ。
ユーチューブで介護のことを何本も見た。しかし、そううまくいくものではない。大体人形を使ったものでは人形は5キロやそこらの重さしかない。さらに実際には人間は文句を言う。痛いとかかゆいとかまずいとか、おいしいとか気持ちがいいともいうけれど。体の向きを変える時右側はうまくいっても左側は全然動かない。なんてことがおこる。実際やってみなければわからないことがたくさんある。
また医者からの指示も大変だ。今回血液に異常値がみられるので大病院で精密検査を受けなさいということなのだが母は行きたがらないし実際に動かすにしても寝たきりなので動かすときは介護タクシーの運転手と大型のリクライニングできる車いすで部屋の中から出して玄関の段差を乗り越え庭を通り道路の介護タクシーに運び込む。
そもそも大病院の予約も一月半も先なのだ。正直な話一月半も先では検査の必要などなくなっている気もする。本人は「わたしはもうなんにちも生きやしない。家で最期をむかえたい。」という。100歳まで生きそうにも思えるが。

話は変わるが、皆さんはお医者との付き合いはありますか。医者との付き合いはなかなかむつかしい場合がある。
今回かかっているお医者から総合病院の医者あての手紙をもらったがあて宛名書きの言葉が何々先生「机下」はまだしも、「御侍史」は聞いたことがなかった。皆さんはありますか。これは一にかかって医者の自尊心を満たすための言葉だと思う。
私は学校医と接する機会があった。自尊心は高いとか低いとかいうが医者の自尊心の高さは医者と付き合ったことのない人には想像のつかないものだ。
普段とても温厚な私でさえ「医者とか弁護士とかそんなに偉いのか!自分の自尊心のはしごの上から落ちて大けがでもしろ!馬鹿野郎め!」と言いたくなることがある。失礼しました。思い出して血圧が上がった。

話がそれました。
扇山は扇を置いて広げたような山容から名付けられた名前だという。鳥沢の駅から見ると確かにそのように見える。今回はいつもの登りコースより少し東よりのコースを行った。ヒノキの植林を抜けるのが薄暗い沢筋歩きもなく、明るい尾根歩きが長くなるコースでよかった。山頂は東西に広く気持ちがよい。百蔵山も扇山と山頂が似ている。広くて気持ちがいい。どちらも山梨100名山の一つである。また富士山の眺望が良いことでも知られている。今回も上のほうに雲がかかることもあったが富士山の姿がよく見えた。
6時間38分、全13.7キロ、上り1246mの充実した山行となりました。大嶌リーダー皆さん楽しい山行をありがとうございました。