・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

塔ノ岳(歩荷訓練)

2021/07/17(土)
報告者
加藤隆太郎
山域
丹沢 塔ノ岳
ジャンル
ハイキング 歩荷訓練
天候
晴れ
行程
報告

20210717 塔ノ岳(歩荷訓練)
 今回の塔ノ岳は、今年の夏季山行への歩荷訓練だ。14㌔を背負って縦走ができるかどうか試してみる。15年前は確かに行けた。しかし15年前の自分ではない。現在はどうなのか。自宅でペットボトルに水を入れてザックに入れる。腰ベルトをしっかり締めてもかなりずっしりとくる。体重計に乗り14㌔を確認する。以前は15㌔を背負って山岳会が塔ノ岳に設置する柵用の棒を2本担いで登った。かなりきつかったのを憶えている。
軽量のザックで行く山と15㌔近くのザックを背負って行く山は別のものだ。
大倉から塔ノ岳山頂まで標高差1200㍍3時間30分、これがコースタイム。Fさんと渋沢駅で待ち合わせ9時10分から歩き始める。歩き始めて10分ほどで右側臀部の筋肉が痛む。歩きにくいし苦痛だ。どうしようかと思案しながら歩いていると、Fさんから「ザックを下ろしてきちんとストレッチしたら」と助言をもらった。ザックを下ろして臀部上部の筋肉をどうしたらストレッチできるか何回か試してみる。探し当てて伸ばす。ああましになった。持ってきた湿布を貼って、また歩き出す。
今日の歩荷訓練になにやら暗雲が立ちこめる。雑事場の平を越えて見晴らし茶屋、駒止茶屋とかなり遅いペースだ。前回来たときは軽量ザックで何でもなかった、ここまででかなり参っている。ゴロゴロした石の足下の登りをしばらく続けるが、かなりゆっくり歩いてくれているFさんが遠くなる一方だ。
これでは歩けなくなると判断し、水を捨てた。残念だ。14㌔背負っての縦走は無理だと結論が出た。10㌔になったザックを背負ってFさんを追うが一度足に溜まった乳酸は消えてくれない。一度は追いついたもののまたゆっくり歩いてくれるFさんがしだいに遠くなる。
「ここで私は引き返して大倉で待っているから、Fさんだけ山頂に行ってきてくれませんか?」と私は提案した。するとFさん「もう11時過ぎているからここで昼食をとり長めに休んで歩いてみましょう」と提案してくれた。「ではそうさせてもらおうかな」と少し早めの昼食を摂り休憩する。
Fさんと今月行く利尻山の話をする。私は利尻山登山には特に不安を感じてはいなかったのだが今回の山行で不安が芽生えた。大丈夫か。休憩を入れて往復11時間の山行になる。ザックは軽いが数年前とは体力が違う。これは頭に入れておかなければならない。

30分ほど休み歩き始めると、おお乳酸が大分消えてくれた。お陰様で塔の山頂を踏むことができた。9:10から13:45で休憩を入れて4時間35分かかった。Fさんお世話様になりました。ありがとうございました。