青海黒姫山・権現岳~鉾ヶ岳
10/31(土)
東京4:00~所沢IC~糸魚川IC~清水倉登山口8:40→本杉峠9:25→金木平10:35→青海黒姫山12:00/40→金木平13:45→登山口15:10~宿泊地・柵口(ませぐち)温泉
11/1(日)
柵口温泉~権現岳登山口6:10→胎内洞7:25→権現岳8:35/50→トッケ峰→鉾ヶ岳10:40/11:15→大沢岳11:30→金冠11:45→分岐13:05→溝尾登山口13:30~車回収~帰京
青海黒姫山(1221㍍)、鉾ヶ岳(1316㍍)両山とも新潟糸魚川にある。低山だがそれぞれに違う面白さがあり、また平地からの出発のため登りがいのある山だ。東京からは遠い感じがするが高速ICより近いので、1泊2日で十分に楽しめた。
青海黒姫山は三百名山で石灰岩質の独立峰だ。現在でも石灰岩の発掘しており秩父の武甲山と似ている。山頂の大パノラマ・カルストの独特な地形・紅葉など楽しめる山だ。
登山口の駐車場はリサイクル工場の前にあり、10台位可、トイレは無し、登山ポスト有り。
スタートしばらくは緩やかに進み、大きな一本杉を通過すると急登だ。前日の雨で登りから滑る。低山なので山頂直下までは樹林帯で、紅葉も徐々に表れてきた。足元には石灰岩の岩頭(カレンフェスト)が出始め、子宝杉・夫婦縄文杉・五葉松・シナの老木と年月を感じる木が続く。小さな沢の出合いがあり、そのまま沢状の道を進むと軌道レールを横切った。ちょうどモノレールに乗った作業員とすれ違い、先で発掘調査中ということだ。この山もいずれ悲しい運命になるのかな。その後すぐに稜線に出ると石灰岩の岩場の向こうに山頂が見え、大パノラマが出現した。山頂から妙高連山を初めて裏から見た。また栂海新道の展望台とも言われる通り、白馬から朝日・犬ヶ岳・白鳥山・親知らずのスカイラインが一直線に繋がっていた。後ろは日本海、糸魚川の街並みだ。翌日の権現岳から鉾ヶ岳も確認できた。十分楽しんで下山した。想像はしていたが泥壁状態でヌルヌル。転ばないように細心の注意を払い急降下。最後の沢でどろどろの靴を洗って、事なきを得下山した。
鉾ヶ岳は複数ルートがありどこも岩場やロープが必ずあるが、今回は権現岳から鉾ヶ岳を縦走し、霊山険路を感じさせる岩場の続くルートを歩いた。柵口登山口~溝尾登山口の周回にしたため、タクシー(3200円)を利用した。山頂から前日に予約していたタクシー会社に下山予定時刻を電話し、スムーズに車を回収できた。登山口の駐車場は8台位可。トイレは無し。コンクリート製の水場が設置されている。
権現岳までは約2h30、途中にわらじ脱ぎ場・胎内洞・天狗の屋敷・はさみ岩・白山権現など、直登やトラバースを鎖やロープを使いながら登っていく。なかなかの険しい路だった。この時期は岩場に紅黄葉と落葉が入り混じり、山肌が照らされ綺麗だ。権現岳山頂からはこれから歩く鉾ヶ岳への稜線と、後半のハイライトの金冠の岩峰を望めた。そして南方には妙高・火打山・焼山といつもとは違う裏側からの連山を望め、山域の違いを感じ面白い。先を進むとのぞきの窓の岩場があり、ロープ数ヶ所同じような道が続き、トッケ峰から鉾ヶ岳までは藪っぽい道が続き、やっと鉾ヶ岳に到着した。山頂はあまり広くなく避難小屋がある。妙高連山や日本海はもちろんだが、遠く鹿島槍から白馬の稜線が日本海へ連なっているのがよく分かる。昨日の青海黒姫山も確認できた。ここで行程の半分以上は終わっているが、最後岩峰金冠の合計100㍍に及ぶ長いロープが連続する垂直の下りが待っている。金冠のピークで下を見ると、スタンスはあるがロープが長いので下が見えない。途中足場が悪い地点で次のロープに持ち変える。落石にも注意がしながら繰り返しながら慎重に下った。そこから溝尾の駐車場までは途中に足場悪い所もあったりするが、通常の登山道で安心して下った。
低山ながらおなか一杯になった楽しい山行だった。
権現岳登りの途中からずっとイワカガミやイワウチワの葉が見られシャクナゲも続き、鉾ヶ岳下りからもイワカガミが続く。花時期にはさぞかし賑やかに咲き乱れるだろうと想像させる程の群落だった。