・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

笛吹川東沢中流沢歩き

2019/11/02(土)
報告者
中島
山域
西沢渓谷の隣
ジャンル
沢歩き
天候
快晴
行程

5:30西沢渓谷入り口-6:10二俣入り口-6:50河原で沢支度-7:50ホラの貝-8:30山の神(遡行開始)ー9:40東のナメ沢ー10:20西のナメ沢ー11:30大釜12:00ー14:00山の神ー15:00河原ー16:10西沢渓谷入り口

報告

来シーズンの甲武信山への沢登りのために、東沢中流に下見に行ってきました。。
西沢渓谷の隣なので、美しい紅葉がみられると期待していました。
朝5時半に駐車場につき、寒さに凍えながら遡行準備をしていると、登山者がヘッデンをつけて次から次と登っていきます。
ちょうど、紅葉を楽しみながらハイキングできるベストシーズンです。
しかし、東沢入渓までのアプローチは厳しかった。
まるで、先月行った和名倉沢の延長のよう。
入渓へのアプローチといいながら、沢まで降りて、再び高巻きすることを何回繰り返したことやら。
ただし、登山道沿いには赤テープがあって迷うことはなく、トラロープやワイヤが随所に張ってありました。

下山時のアプローチルートでは、崩落ぎみのトラバースで先頭を歩いていたリーダーが滑落してしまいました。
頭上に張り出した太い木の幹に気が付かず、頭をぶつけてバランスを崩し、20mほど下の沢の中へ落ちたのです。
幸い、斜面の角度が緩かったことと、沢の水が深かったことから、かすり傷程度ですみました。
さらに、運よくロープは私が持っていたので、ロープを沢に投げ入れて登って来ることができました。
今回の教訓として、
1.今回は幸いだったが、もしロープをリーダーが持っていたら使えなかった。ロープは二人とも持っているべきだった。
2.被っていたヘルメットのひさしのために、張り出した木の幹が見えなかったとのこと。注意すべき。
3.今回はトップロープで引き上げるべきだった。
アセンダーを使って自力で這い上がるという先入観念があった。

入渓前のアプローチ 沢伝いに歩いていきます この辺までは普通の道でしたが、この後は緊張が連続する崩落道
ホラの貝の前にあったエメラルドグリーンの美しい釜。 次に現れたホラの貝という釜は約50mの深さで、直立したレンズ状の穴が岩に開いたよう。 日が差し込まない一枚岩でできた奈落のような垂直の釜。 沢下りをしていた方が間違って落ちて亡くなったそうです。 とても写真を撮る気になれず、早く離れたかった。
山の神で入渓してから、渡渉を繰り返しながら河原を歩いていく。 これは乙女の滝 アプローチで苦労したので、その分楽しみました。
乙女の滝の前のリーダ
反り返ったゴルジェ 快晴でも、東沢は深い沢の中なので暗い
目の前は紅葉の山 左右から入ってくるナメ滝と紅葉、そしてエメラルドグリーンの渓流が快晴の中で美しく映えていました。
傾斜が緩やかなので途中までナメを登って行けます。 下りは滑るので、細心の注意が必要でした。
こんな傾斜でもスラブは滑ります。
大釜を巻いたあたりで11時半になったので、下見はここまでとして沢を下りました。 同じルートを下るといっても、早く帰るために沢を避けて山側を歩いていく。 傾斜のきついスラブ岩の上に出て、降りるには滑ってしまうのでロープで懸垂下降。 沢下りは危険が伴います。