南ア甲斐駒&仙丈
〇10/5 (土):(中央道)→仙流荘:0630→(バス)→北沢峠→長衛小屋:0730 (テントデポ)→双児山→駒津峰→(ガレ場コース)→甲斐駒ヶ岳:1300→(巻きコース)→駒津峰→仙水峠→テント:1700
〇10/6 (日):テント:0415→小仙丈ヶ岳→仙丈ヶ岳:0830→仙丈小屋→馬の背ヒュッテ→(テント撤収)長衛小屋:1200→北沢峠:1300→(バス)→仙流荘:1400→温泉・ごはん→帰京
【甲斐駒ヶ岳】
北沢峠までのバスは長蛇の列。聞こえてきたのは、北アルプス方面の天候が悪く、
その人たちが流れこんできたのでは?という話。
早くに並んだにも関わらず、乗れたのは戻ってきた5時半発のバス。
テント場も埋まっていたが、石の少ない場所をギリギリ確保する。
準備を整えて、さぁ出発。
ゴールはテント場。よって双児山経由のコースをとる。ところが心配になるほど登ってくる人がいない。
日帰りの人が多いのかなと思う。
清々しい秋晴れの元、山々がきれいに見え始める。
さて駒津峰。人がたくさん。ここでの展望がまず最高。
眼前にはダイナミックな甲斐駒ヶ岳。振り向けば女王 仙丈ケ岳。南アルプスの主峰たちが堂々と聳え・・・、
いやいや、本番はこれからだ。
ずっと行きたかった甲斐駒ケ岳。荒々しい山容に、さて自分は如何に?
スムーズにいかない岩陵帯。直登コースも最初がてこずる。でもここで何を考えてもしょうがない。
前を行くHMさんや周りの人たちをよく見て、しっかりと進んでいく。
岩陵帯を過ぎると砂礫の稜線。ここまでくれば後は先へ前へ進むのみ。
頂上の景色は贅沢過ぎた。
大御所 北岳を筆頭に、鳳凰三山、間ノ岳、塩見岳・・・、主役級の面々がその立派な姿を連ねる。
遠くには中央・北アルプス、八ヶ岳もろもろ大パノラマ。
地蔵岳のオベリスクもくっきり見える。重なるように日本一の富士山。
登った山を眺めながらその時のことをよみがえす・・・それがまた楽しい。
そして今までは眺めるだけだった甲斐駒ケ岳から眺める南アルプスの山々、素晴らしいことこの上なかった。
さて、後ろ髪を引かれつつも、バス時間のロスと明日の山行のため頂上を後にする。下山は巻き道コースを行く。
駒津峰着。そこから仙水峠ルートへ。岩がごろごろしており、なるほど「岩海」。そうかと思えば樹林帯に様変わり、
ルートが異なればここまで道も変わるとは不思議であり面白い。
無事テント場に戻り、まずはビールで乾杯。
甲斐駒ヶ岳、本当にかっこいい山だと思った。
【仙丈ケ岳】
ヘッデンでの歩行練習も兼ねて4時出発。荷物も若干重たくしてみる。
夜が明け、昨日楽しんだ甲斐駒が見える。しかし雲があがってきてしまい、今日は景色より歩きに専念か。
地味な登りがきつくなるとも、雲間から時々見える山々に励まされ、また、開けた尾根はとても気持ちがいい。
下ってくる人にあいさつをしながら、あともう少し、もう少しと心の中でつぶやきながら進む。
やがて小仙丈ケ岳。眼下に見える沢とカール。HMさんから沢の話を少し聞く。
登頂。狭い頂上に人がいっぱい。残念ながら甲斐駒ケ岳は雲に隠れて見れず。
それでも昨日はあっちから眺めた、そこに自分がいることを有難く思う。
13時のバス目標に早々に下山。下山は馬の背ヒュッテルート。
いくつかの細かい沢を渡り、へぇ~、こういう道なんだと思う。
ところで自分は、たおやかな山容から、標高があるといえども、なだらかな道が続くことを想像していた。
実際は岩あり、ザレ場も多く、歩いてみないと分からないもんだと思った。
そうだ、お姫様でなくて“女王”だった。貫禄あり、そうか納得。
テント場に着き、撤収。改めて周りを見ると、ほんのり紅葉の始まり。
最後の最後、長衛小屋の向こうの山奥から甲斐駒が顔を出してくれた。2日間、とてもいい山行でした。