・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

西穂→ジャンダルム→奥穂

2018/07/17(火)〜07/19(水)
報告者
松木
山域
北アルプス
ジャンル
岩稜縦走
天候
晴れ!稜線は風少しあり
行程

●17日
西穂高口(千石平)13:37_14:32西穂山荘(テント泊)

●18日
西穂山荘03:25_03:45西穂丸山04:40_西穂独標04:45_05:12ピラミッドピーク_05:36チャンピオンピーク_4峰06:03_西穂高岳06:25_06:30P1_06:52赤岩岳_07:35間ノ岳07:40_08:03逆層スラブ_08:22天狗岩08:25_08:52天狗のコル08:57_10:36ジャンダルム10:55_11:30ロバの耳 _11:57馬の背_12:16穂高岳12:45_13:30穂高岳山荘(テント泊)

●19日
穂高岳山荘05:10_06:30涸沢ヒュッテ06:35_07:30本谷橋_11:20小梨平12:40_12:50上高地バスターミナル12:50

報告

3連勤が終わり店を出たのが2030分。このポロポロの身体で果たして10時間の縦走ができるのだろうか(不安感満載)...

●1日目(→西穂山荘)
ロープーウエイで計ったザックの重量は12.5kgだった(38lにすべて詰めた)。水は調理用・夕飯も担いでいるので少し重めだ(歩き始める前に減らす予定)。西穂山荘のテン場はいい感じな数量のテント。パタのライトダウンと3番シュラフで寒くも暑くもない気温で数時間熟睡できた。その後は緊張で何度か目を覚まし、0150にたまらず起きて支度を始めた。

●2日目(西穂山荘→ジャン→奥穂岳山荘)
小屋前0325出発。真っ暗な中をひとりヘッデンで歩き出す。冬の方が歩きやすい道のように思う。早足にならぬよう意識してゆっくりと歩みを進める。歩き出しはパタのR2ベストとフーディニで汗をかかないスピードで歩く。果たして私のヘッデンの灯はこれから西穂方面に行く人の道しるべになっているのだろうか。。丸山スルー。稜線は風があり寒い。

冬と違い、独標への傾斜も緩く感じ、え?ここ独標?という感じで到着。独標の急登を下りてからは、いくつかの小さなピークを越えて行く。ナンバーが振ってあるので心強い。いくつかの高山植物にも出会えた。

西穂到着。頂上狭いので少し先の広場で休憩。さて、ここからは未知の世界だ。おおお!西穂からの狭いコルへの下りが急!先の稜線の細さがアドレナリンの供給量を増大させる。コルに降りるとまた登り。赤岩岳は?ん?ここか?それともあっちか?というわけで全くわからず。間ノ岳もサッパリわからず。。たぶん間ノ岳であろうピークを長野側から鎖を降りるのだけどこれが急!長い!足場悪い!腕力消費。

間天のコルで後続のふたりに追いつかれる。ワカモノに「テント泊なのにザック小さ!」と言ったら「そちらも小さいじゃないですか!」と突っ込まれる。このコルは整地してある場所(ビバークポイント)もあり休憩には良い。ここから天狗岩までは標高差が大きいはず。ガレ場は後続のおじさまを考えかなり慎重に歩いた。噂に聞く逆層スラブは安定して登れる。ガレガレよりずっと楽しい。楽しく登り過ぎて鎖のあるルートを外してしまった。ここでひとりすれ違う。

天狗岳からは、そうアップダウンもないだろうとタカをくくっていたら大間違いで、結構な標高差の、ピーク→コルを繰り返す。ピークに出るたび、また巻道を降りるのか!と絶望的な気分になる。稜線通しならラクなのに!と思いながら振り返ると稜線の断崖絶壁ピークが見えたりする。休憩で後続のオジサマを待つ。バテたーとの声をお聞きしてからは同行を決めた。アップダウンを繰り返し、ようやくジャンの足元にやってきた。コレがジャンか!!

信州側にトラバースした箇所にスペースがあったので荷物をデポ。直登は3級程度と聞いていた。確かにそんな感じだし空身なので行ける!と判断。しかし後続者のおじさまは自信無さそう・・(^◇^;)。残念だが巻くことにした。天使は紺碧の空にシルエットを描きここまでの苦労を労ってくれた。しばし休息。

荷物をピックアップし奥穂へ向けトラバース。このあとの飛騨側コルへ降りる道が悪い!垂直のクライムダウン!懸垂支点があり。後続を待ちロバ耳へ。うっかり稜線方向へ向かってしまい道がなくなる。ここは信州側をトラバース。そしてウマノセ。ここの難易度が高いのが全くわからんかった。またがったら、あたしゃかえって怖いよ・・

ここを抜けたらどこを通っても良さそうだ。もうすぐそこにゴールが見えるのでお気楽。奥穂には3人ほど人が居て写真を撮っていたので独り占めは出来ず。ここでしばらくのんびりして小屋に下りよう。小屋まではガクガクの足を引きずりながら、今日の道を振り返り振り返り歩いた。

小屋にテントを張り、ツマミとビールでまったり。奥穂のテン場はほぼ若い男子のみでオバちゃんは希少種。テントで翌日の行程を考える。北穂まで足を伸ばすには、ヘッデン登山・時間次第では風呂もカット・ルートは同じような岩稜の巻き道。。うーーん。巻き巻きはもうおなかいっぱいだ。おとなしく直帰とする。さすがに西穂山荘テン場より冷えた。夜中にベストを腿に掛けた。持って行って良かった。

●3日目(奥穂岳山荘→小梨平→上高地)
ザイテン経由で涸沢、カールを振り返りお花を愛でながらゆっくり歩いた。9月に登るはずの前穂北尾根が見える。5.6のコルは未だ残雪がたっぷり残っている。早く溶けてなくなってくれぇ。徳沢でソフトクリーム休憩後、小梨平でお風呂(貸し切りだった。良いなあ平日!)と旨い下界の定食を食べ、上高地へ(o^^o)

西穂山荘テン場です。私が張った時はぐるっと回りだけだった。増えましたね。
0325に出発して最初のひとやすみは独標
リンドウさんに元気をもらう!
西穂からの下り。向うに見えてるのが地面で、道も細く、ひえー!ってかんじ
西穂を振り返る。下りて来た道。急降下でしょう?
何処かのピークで振り返って。赤岩岳かもしれんがサッパリわからず。このへんは小さなピークが多く決め手に欠ける。
逆層スラブ。(その前の間天のコルで後続者2名(ワカモノとおじさま)と談笑)
鎖の支点。私は別のルートで上がってしまったので使用せず
ジャンダルム!やっとここまで来た!直登したかったよーー残念
ジャンの天使
エッヘン!しばらくのんびりしよう。
ロバ耳の先に奥穂。ロバ耳は信州側を巻いた
ウマノセ、ここは安定して越せる。言われてる程怖さはない(ジャンを過ぎててコルまで下り留美地の方がずっと怖い)
奥穂に着いた。長い休憩。
奥穂のテン場からの夜明け
小梨平でお風呂としゅわしゅわと定食。下界の料理は上手かった〜