妙義山(表妙義)
妙義神社(白雲山登山口)6:30~大の字7:10~辻7:20~奥の院7:35/7:50~見晴8:05~大のぞき8:50~天狗岩9:30~相馬岳9:50/10:00~国民宿舎分岐10:15~堀切11:15/11:20~鷹戻しの頭12:50~東岳13:25/13:30~中ノ岳(金洞山)14:00~西岳14:50~分岐15:15~石門分岐15:45/16:00~妙義神社18:10
昨年の11月、表妙義の鷹戻し一歩手前の梯子修理中の為行けず、冬を越し再チャレンジする。
当日、天候に恵まれるが前日は雨が降っていた様子で神社の階段は湿り、土はぬかるんでいる。岩も濡れている状態である。出だしから不安がよぎる。
とりあえず、行けるところまで…。大の字や辻等再確認しながら先へ進む。
以前と同じ、奥の院でハーネスを取り出し、カラビナ、スリングを装着。ここから本格的な岩、鎖場へと挑む。
見晴を過ぎると、ビビり岩、背ビレ岩等面白い名前の岩々を通過する。名前の由来は、なるほど…。と思わせる。
岩は思っていたほど濡れておらず一安心。
「御嶽三社大神」の石碑が立っている“大のぞき”を通過。ここから下る滑り台状岩場30㍍の鎖は、降りても降りても下が見えない程。
ここで渋滞にはまる。
何とか降り終え、2P+7~8人団体を追い越し相馬岳に到着。ここでお昼を頂く。
相馬岳からの下り(白雲山から金洞山を結ぶバラ尾根)は、岩盤や木の根の露出が激しく悪路。途中何回か沢を横切るが、ここもツルツル滑りそうでいやらい。
ようやく堀切。以前ここで中間道に下ったのを思い出す。
ここから本格的なリベンジの始まりだ。だが、私はすでに体力の消耗を感じている。反面、A氏はウキウキ、ワクワクと言った感じのようだ。しばし休憩をとり本番に向け出発する。
梯子一歩手前の岩場の鎖は短いが、足場が不明瞭でお助けヒモを出してもらい、何とかクリア。梯子は取り付けたばかりでピカピカであった。梯子を登り直ぐに鷹戻しの基部に回り込む。ここで学生らしき4人が下って来るのを待つ。下ったのを見計らい登り初めるが、足場がほとんどなくアタフタ…。一度足を滑らせ宙吊りになるが、カラビナスリングで安全確保していたので大丈夫であった。そこから更に鎖場が何度か続き、ようやく鷹戻の頭に到着。いよいよ最難関の垂直の鎖場だ。上から見下ろすとやはり高度感を感じる。A氏に安全確保しながらひとつひとつ丁寧に指導して頂き、何とかクリアする事が出来た。ホッとしながら後を振り返る。
東岳から中ノ岳(金洞山)間も鎖場を何ヵ所か降りては登るを繰り返す。途中、下山する分岐があり、そこから先は通行止めのロープが張られているが、そこを跨ぎ先へ進む。道は狭くなり鎖ではなく、ロープが出てきた。私はもう腕の力がなく、登る気力もない。上からロープを出してもらう等、時間を要した。何とか頂上へ到着。だが、何とそこは“西岳”だった。
直ぐに先程の下山分岐の所まで引き返し、ようやく中道道へ下山する。時間はかなり過ぎているが、温かいコーヒー飲みながらホッと一息。
一般道と言う事で、危機を感じずに歩くのは本当に気持ちが良かった。
岩場の余韻を感じながら帰路を急いで下っていると、ダルワキ沢の出合いを通りすぎた頃、またまた通行止めでロープが張られている。よく見ると、第2見晴手前が落盤との事。
一難去ってまた一難…。ここから引き返すのは2時間以上要する。とりあえず、現場まで様子を見ようとロープをくぐり前に進む。
現場はとてつもなく大きな岩が転げ落ちている。A氏は、辺りを見回して迂回ルートを探す。よく見ると獣道?と思うほどのルート発見。その道に沿って道なき道を進む。足元は不安定なので、木々や根っこにつかまりながら何とか通過する事が出来、登山口に到着する。
今日一日。12時間近くスリリングな山行を経験でき、感無量。
翌日、翌々日と筋肉痛でボロボロの私であった。