横岳・杣添尾根
八ヶ岳高原ロッジ7:20ー登山口8:00ー貯水池8:35ー中間点9:45ー横岳頂上11:25/11:50ー中間点12:55ー貯水池13:54/14:10ー八ヶ岳高原ロッジ15:00
横岳・杣添尾根は38年前の3月に行きました。
当時は倒木だらけで登山道は整備されていませんでした。腰までのラッセルと大きなキスリングザックでの倒木くぐりで苦しめられ、尾根の中間点で1泊。翌日は主稜線に出た時は真っ暗、ヘッドランプを点けて地蔵尾根の分岐に到達。地蔵尾根を下るも行き詰まり、岩棚でテントを被ってビバーク。指に2度の凍傷を負って、翌朝3日目にしてようやくベースキャンプの行者小屋に着いた苦い思い出があります。現在は日帰りで往復可能と聞いて、隔世の思いです。
4時に車で出発して7時前に八ヶ岳高原ロッジ付近を通過、登山口の駐車場を目指すも路面凍結の為、登れない。バックで下がって3回挑戦するが頂上手前50m程でいつもストップ、あきらめて八ヶ岳高原ロッジの駐車場に車を停める。
氷結した道路を途中でアイゼンを着けて40分ほど登ると、待望の駐車場だ。
貯水池手前で杣添川北沢を渡り、小さい沢の橋を渡ると急登が始まる。細々ながらトレースがあるので、それを目印に高度を稼ぐ。中間点を過ぎ、地図上で枯木帯と書いてあるが、昔のように倒木が道を塞ぐ事はないので快適だ。尾根が雪稜状となると森林限界に達する。左手に赤岳、正面に杣添尾根の到達点三叉峰、その二つ右の峰が目指す横岳が快晴の中、神々しく臨める。雪稜を登り詰め、稜線手前の急斜面を絶好の雪質にアイゼンを利かせると赤岳・横岳の主稜線に立つ。となりの無名峰を経て、次の峰が横岳山頂だ。360度の展望に歓喜し、無風の中でランチを摂る。
杣添尾根分岐まで戻り、雪の急斜面をアイゼンを真下に向けて直下降の練習をする。
緩くなった雪稜を快適に下る。樹林帯に入り中間点も気が付かないでひらすら下ると、ようやく貯水池に着く。陽だまりを探して、ティータイムをすごす。
辿り着けなかった駐車場を過ぎ、幾分解けた氷の道路を淡々と下ると、広い道路に出るとすぐに八ヶ岳高原ロッジの駐車場に着きほっとする。