御前山
武蔵五日市駅7:36/バス7:43---小和田坂(登山口8:30)---御前山避難小屋11:00御前山11:20/12:20---惣岳山12:30/12:35---サス沢山13:20---奥多摩湖(水根)14:30/バス15:20---奥多摩駅
高尾山よりもう少し手応えのある気持ちのいい近郊コースをお探しならここはお勧め。新緑を愛でながらゆったりと歩くうちに、気づけば辺りが明るくなって大岳山・鋸山から続く尾根道に出てしまう。トイレのある避難小屋の屋根が右手に見え、正面は御前山の山頂がすぐそこ。登山道はずっと落葉クッションで歩きやすかった。出だしの集落を抜ける舗装路が傾斜的にも一番汗をかいたくらい。山頂から奥多摩湖側へ下れば斜度は増すし足元に岩が露出してくるが大したことはない。時折見える湖面がドラマチックなゴールを予感させてくれる。加えて4月は山頂周辺にカタクリの花が見られるということで、向こうは咲いてましたかというのが挨拶代わり。今年はちょっと来るのが遅かったようだが。
御前山山頂を巡ってはいくつものルートが交差しており、それぞれ違った楽しみがあるかもしれない。だがそれだけに山頂には人が集まり、8つほどあるベンチが空くことはなかった。休日ならもっと混雑するだろう。ゆっくり休むなら、惣岳山方面へ少し進んだ展望付きのこじんまりとしたベンチがいいと思った。今回の入山ルートは、人の少ない南の五日市側からのアプローチ。バス停から山道に入るまでに集落を通るのだが、一部が地形図通りでなく、いきなりコンパスを取り出して地図読み山行が始まってしまったのには面食らった。実は、下りるべきバス停から3つほど乗り過ごしてしまい、歩いて戻っても良かったのだが近くに見つけた別の登山口から入山してみた。草花が生い茂りあまり人に踏まれていない道がくねくねと続き、集落のメインストリートに出るまでに早くも汗をかいた。
想定外の出来事はもう一つあった。下山途中に左膝が痛くなり、最後の約1時間は辛かった。しばらく後ろ向きに歩くなどしてやっと下りた。シーズンはじめの膝痛は昨年もあり、可能性があったのにファーストエイドから鎮痛消炎剤を外したことを悔やんだ。サポーターもあったら尚もう少し助かったかも知れない。カメラを家に置いたまま出てしまったのも残念。これらはスマホの写真。急に決めて慌ただしく出発すると無理が生じるなあと反省した次第である。