・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

木曽駒ヶ岳

2015/12/05(土)〜12/06(日)
報告者
瀬川
山域
中央アルプス
ジャンル
雪山・雪上訓練
天候
1日目:曇り、2日目:晴れ時々曇り
行程

12月5日
調布6:30=中央道駒ヶ根インタチェンジ=菅の台バスセンター=しらび平駒ケ岳ロープウェー=千畳敷駅11時過ぎ着 12:45~16:10千畳敷周辺で雪上訓練 千畳敷ホテル泊

12月6日
千畳敷ホテル6:40ー乗越浄土8:20―中岳8:40―木曽駒ケ岳9:10/9:20ー乗越浄土10:05 11:00~12:00雪上訓練 千畳敷ホテル12:35
 千畳敷駅12:55―しらび平―管の台=駒ヶ根インターチェンジ=調布

報告

今年は雪不足で訓練ができるか危ぶまれましたが、我々の願いが通じたのか直前の大雪で千畳敷はフカフカ状態。その下には雪が雨で凍ったのでしょう、蒼い氷の層がありました。

人は落ちると、驚いて動転してしまうのか運命に従順になるのか、何も抵抗しないで滑っていくそうです。とにかく止まろうと行動する。その心構えから教わりました。ピッケルがなくても手足を使って根性で止まる。ピッケルがあれば効果的な停止姿勢にすぐにもっていく。訓練は統率のとれた体育の授業みたいでした。Y先生の笛を合図に次から次へと生徒が斜面に飛び込んで行きます。次にピッと鳴ると体を返して滑落停止に移ります。二日にわたって滑落停止のアクションを何度も繰り返し、体にしみ込ませました。

二日目の朝は好天。風は強いけれど木曽駒ヶ岳をピストンするのに十分なコンディションです。南アルプスを背後に、前日のトレースを利用し、まずまずのペースで乗越まで登ることができました。その後は風が強さを増すなか、バリバリに固い表面の雪上を行軍。御嶽山を近くに眺め、駒ヶ岳山頂からは北アルプスの山々を展望し、雪山山行の楽しみをたっぷり味わいました。

なお、タイミングよく千畳敷ホテルの冬期プランを使うことができ、往復のロープウェイとバスが付いて1泊2食で9800円。夕食は豚汁定食でしたが、普通の山小屋と比べれば十分なものでした。

Y先生、Hさん、皆さん、お疲れ様でした。

※もっとたくさんの写真と、訓練の動画が四季メールで案内した場所にあります。

千畳敷には雪がありました。訓練前、元気な姿のうちに記念撮影。看板の「宝剣岳」はガスの中でした。
訓練に適した斜面を求めて、まずはたっぷりの雪をラッセルしたのでした。
四つん這いの姿勢、両手両足で雪をガッチリ掴んで制動する。ピッケルがなくても止まろうとする意思が大切です。
仰向けから体を返してピックを突き刺す。表情が真剣ですね。
前にでんぐり返ってもすぐに制動姿勢に移りましょう。
厳しい訓練を終えた夜、ビールと豚汁の美味しかったこと。
翌朝。木曽駒ヶ岳へ向かって千畳敷カールを登ります。朝日が山々を美しく照らしていました。
ジグを切って急登を慎重に。乗越まであと少し。
稜線を進むと木曽駒の左手に御嶽山が現れます。
駒ヶ岳の山頂。なんと風の強いこと。
バリバリに凍った雪原を戻る。前方の中岳を越えていきます。
西風を終始受けるんでしょう、至る所に立派なエビのしっぽが。
宝剣岳をバックにHさん。決まってますなあ。
乗越浄土。やっぱり顔出したくなりますよね。
斜度が緩んだところでトレースをあえて外し、深雪をズボズボ降りました。
二日目もたっぷり訓練。キックステップで安全に降りる練習です。