焼岳~西穂~大キレット 3日目
26日 北穂テント場4:20~北穂高岳4:35/4:50~A沢のコル5:50/5:55~長谷川ピーク6:05/6:10~最低鞍部6:35/6:40~南岳小屋7:15/7:25~天狗原分岐7:45/7:50~天狗池8:55~槍沢天狗原分岐9:25~槍沢ロッジ10:10~横尾10:55/11:10~上高地13:00
今日も暗い時間に出発。北穂の山頂や小屋のテラスにはまだ暗いうちからご来光を待つ人が大勢いた。テラスで大キレット方面が薄明るくなるのを待って出発。小屋の直下をジグザグに下り、左の方向を変えて細い稜線の手前の岩とザレの下りは少々悪い。むしろ飛騨泣きの核心部の方が岩がしかっりしていて心強い。しかし飛騨泣きの核心部はホールドが乏しく足場も外傾していたので、さすがにクサリを掴んで降りる。ここから急降下するとA沢のコル。眼前に長谷川ピークがそびえている。長谷川ピークの登下降は高度感はあるが岩がしっかりしている。長谷川ピークから見上げる北穂高岳は大迫力。ごろごろした岩の稜線をたどると最低鞍部に着く。ここから南岳まで長いハシゴがかかっている岩場の登りだ。道がザレてくると南岳小屋も近い。登り切った獅子鼻から大キレットを振り返ると感無量である。南岳小屋からゆるく登ると南岳はすぐ。ここから少し下ったところに天狗原の分岐がある。ここから横尾尾根が始まり、クサリやハシゴがあるすこぶる急峻な下りだ。右から横尾本谷右俣が突き上げる尾根のコルで、尾根をはずれて天狗原に下る。大きな岩を縫うように下り雪渓を横断して槍沢に向かってトラバースするように下ると、逆さ槍で有名な天狗池に着く。池に被さっていた雪が最近ようやく解けて(南岳ホームページ情報)今が逆さ槍の見頃だ。何人もの人が写真を撮っていた。少し登って槍沢の対岸が見えると、槍ヶ岳に向かって戻るような感じでゆるく下り、最後に雪渓を横断して槍沢に降り立つ。合流した途端大勢の人が休んでいる。半分走るような早足で休みなく横尾まで下る。明神まで来ると観光客が目立ってくる。かっぱ橋を渡って、カツカレーと名物のコロッケをビールを飲みながら食べると満足感が漂ってくる。