夏合宿(長次郎雪渓より剱岳登頂)
剣沢小屋3:45~長次郎出合5:45~熊の岩7:30~長次郎コル9:30/40~剱岳本峰10:40/50~剣沢小屋13:55/14:20~室堂17:40
13日夜東京発~14日深夜富山~立山室堂10時30分~剣沢小屋14時
小屋にてリーダーと合流、悪天のため、テント設営断念
15日はガスで視界不良も雨あがり、暗い中、小屋を出発
夜明け前の視界不良と慎重行動のため、2時間要して長次郎出合に到着。
締まった雪渓をアイゼンで一歩一歩前進。周囲はほとんどガスに隠れてどこまで進んだのか分かりづらい。ようやく熊の岩を右から巻き、上部にでる。谷の中央と思えない広々とした平地、テント数張り有り。天候が良ければ源次郎と八つ峰の景観絶好のテン場かもしれない。水も豊富。左側に横断、いよいよ核心部の左俣である。ザレ場を少し行き、雪渓へと踏み込む。除々に傾斜を増す雪原を順調に上がる。コルまであと100m余りに来たところで幅数メートルのクラックがルートを遮る。岩壁との間に2mほどの隙間有り、ロープワークで登攀。間もなく長次郎コルに到着。北方稜線に踏み込む。踏み跡あるも不鮮明。視界不良もあり、数回ルート訂正し、ロープワークにも時間を食われる。計画よりだいぶ遅れ10時40分本峰に到着。歓喜もそこそこ、これから室堂まで長い行程。
別山尾根の下りルートは濡れた足場、鎖とフリクションの効かない靴で相当神経を使う。剣沢小屋で別山尾根ピストン組と再開、時間は14時を回っていた。剣御前を過ぎたあたりから雷音と大雨、登山道を小川となって下ってゆく。雷鳥沢から室堂までの登りは疲れきった足には相当きつい。扇沢に向かう予定のリーダーを除き、なんとか最終バスに間に合う。
トータル14時間かかったが、悪条件の中、長次郎ルート(点の記ルート)を無事完徒できた。信頼できるリーダーを中心としたチーム全員の結束の成果だと考える。