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焼岳 : 2016/11/26 (土)
報告者 瀬川
山域 北アルプス
ジャンル 雪山ハイキング
天候 快晴
行程 調布・分倍河原(25日夜)〜沢渡(前泊)〜焼岳登山口(新中の湯ルート)7:30==焼岳北峰10:55/11:20==登山口13:20
報告 トレーニングを兼ねた初冬の雪山山行。どこへ行こうか思いを巡らせていたが、北アルプスで今年もたくさん遊ばせてもらった私は、穂高の稜線を歩くこの計画に飛び付いた。晴れるのは土曜1日だけという天気予報から、前夜泊の焼岳ピストンと決まった。何年ぶりかで懐かしい!初めて登る!雪があるといいな!なくてもいい!・・・などなど焼岳にそれぞれ特別な思いを抱くメンバーで構成。きっと思いは遂げられたかと。

新中の湯ルートは登り3時間、下り2時間のコースタイムで、冬靴やアイゼン、ピッケルの具合を確かめるには打って付け。幸い2,3日前に降った雪が辺りを白く被い、雪山っぽさを見せていた。凍結した箇所はなくアイゼン、ピッケルはほとんどザックにくくりつけられたままだったが、雪道を踏む楽しさはまずまず十分と言えた。ただ、根雪にはなっておらず、とくに下りでは雪に隠れた石や根っこに足を滑らせる場面もあった。

樹林帯を抜けて傾斜が緩むと、木々の間に青空が広がり、雪で白く輝いた焼岳が噴煙を上げているのが見えてくる。ワクワクする瞬間だ。右の沢筋にルートを若干シフトしてコルを目指して登る。そこから右へトラバースすると、今度は突然目の前に北アルプスの雄大な稜線が現れ、おおっと声を上げる。こういう景色のドラマチックな展開は嫌いじゃない。大好きだ。

山頂の北峰では風向きによって硫黄臭さを我慢しながら、さらに素晴らしい展望を堪能した。実際、ここは北アルプス展望の特等席といえる。西穂から奥穂へいくつものピークを経てきれいに伸びる稜線は、奥穂から先は向きを少し左へを変え槍ヶ岳に至る。天狗の頭の向こうにはジャンダルムまで見える。前穂への吊り尾根はまったく吊り尾根としか言いようのない美しいカーブを描いている。槍からの西鎌尾根は笠ヶ岳から双六までの尾根と合流し、黒部五郎へとラインを延ばす。右手では梓川が当たり前のように蛇行し、明神の向こう側へと消える。一つひとつ、風景を確認して飽きない時間を過ごした。

11月のこんな恵まれた山行は滅多にないとリーダー。ありがたさを噛みしめながら下山につく。新中の湯ルートの登山口駐車場は、安房峠の冬期閉鎖された区間にある。通行止めと記されたゲートの通過には中の湯温泉の存在もあってちょっとした手続き、あるいは要領がいる。これは別の機会に紹介したい。駐車場事情が分かっていれば冬でも日帰り山行が可能かもしれない、などと話した。今回僕らのほかには同じルートの1名、および飛騨側の中尾からの2名パーティに山頂で出会い、下山中に3,4のパーティとすれ違った。


前穂の吊尾根が朝日に映える

粉雪がくるぶし辺りまで積もっていた

斜度が緩んだ樹林帯をゆっくり歩く

突然目の前に焼岳が姿を見せた

左が南峰、右は北峰ではなく手前のピーク

いったん沢筋に若干トラバース、コルを目指して登る

振り返ると乗鞍岳がよく見えた

ガスの噴火口近くまで登り、右へトラバースする

ガス地帯、間隔を空けて進む。左は北峰

コルからのトラバースを終えると突然この眺めが

地熱で岩が変色した硫黄臭い山頂への道

北峰まであと少しです

素晴らしい、絵になる背景

焼岳は噴火警戒の対象