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沢・クライミングの装備_会の50mSロープの画像 : 2016/06/12 (日)
報告者 松木
山域
ジャンル おぼえがき
天候
行程
報告 沢・クライミングの装備に関して

今回、確保器を忘れた方、安全環付きカラビナを1個しかお持ちでない方、が複数名いらっしゃいました。沢登りは不確定要素の多い山行です。もう一度装備の点検をお願いします。下記の装備は最低限ですので、状況に合わせて予備などもお持ちください。

●確保器(ビレイデバイス)は忘れずに__これがないと懸垂下降が出来ません。
●安全環付きカラビナは2個以上__1個はセルフビレイ・1個は懸垂下降に使います。
●スリング(120)セルフビレイに使用。
●フリクションヒッチ用スリング_(ダイニーマ60or自作スリング)ロープフィクス時に自己確保しながら登ります。

[確保器]
エイト環でなく、ルベルソやATC/ATCガイドなどをお持ちください。それぞれ使用できるロープ径に違いがありますので、ご自身の山行形態に合わせてお買い求めください。(おすすめはREVERSO4ですが、少しお高いです。セカンドのビレイは絶対やらない!という方でしたら、エイト環・ATC・VERSOでもOKです、セカンドのビレイは状況に応じてムンターヒッチでも可能です)。
参考  http://www.calafate.co.jp/Link%20Pages/catalog_belaydevice.html

[安全環付きカラビナ]
最初はオートロックでないものを。ペツルのAttacheが軽量でおすすめですが、高価です。沢やアルパインを目指す方はなるべく軽量なものが良いでしょう。ゲートの開きが狭かったり、あまりに小さすぎるものは使いづらい事もあります。小振りなものはセルフ用に、大きめのものをビレイや懸垂用にと、使い分ける事もいいと思います。

[スリング]
沢や雪山を目指される方は、ダイニーマスリングをお勧めします。ダイニーマという素材は水を吸収しないため、濡らしてもあまり強度が落ちず、軽量です。ただし、ナイロンスリングとダイニーマスリングは一長一短ありますので、ご確認の上ご使用ください。

フリクションヒッチ用スリングは、ダイニーマ60cmでも代用可能ですが、出来れば専用に作っておく事をお勧めします。ICIなどで「フリクションヒッチ用スリングをください」というと「6mmと7mmがあります」、と言われます。6mm/グリーン・7mm/赤ですが、使用するロープの径によってスリングの径も変わります(8mmダブルロープの場合松木は6mmを使用)。1m単位でしか売ってくれないので、2m買います。ループ長130cmになるようにダブルフィッシャーマンで固定します。出来上がったらカットする前に誰かに確認を取った方が良いです。私は何本か無駄にしました・・(泣)

●クライミングに関して(俗にいうゲレンデ)
取り付きがしっかりしているフリークライミングのエリアでは、セルフビレイは不要です。ただ、懸垂下降の練習をする事もありますので、上記のギアは最低限ご用意ください。

●●●水根沢写真●●●
https://goo.gl/photos/gTsUGpUjtqHMCjPZA

質問がありましたのでアップしました。これがフリクションヒッチ用スリングです。
(フリクションヒッチ=マッシャー・クレムハイスト・プルジックなど)
赤が7mm、グリーンが6mm、のはずです。間違っていたらごめんなさい。
これが6mmのロープスリングで作ったマッシャーです。
沢に行かれる方はご用意ください。ソウンスリングでも代用可能ではありますが、ナイロンは水に濡れると強度が落ちますし重い、ダイニーマは熱に弱く滑りやすいという特徴がありますので、ご理解の上ご使用ください。また、ペツルやコング簡易アッセンダーも出ていますので、合わせてご検討くださいませ。購入前に遠慮なくご質問ください。
1:ダイニーマのスリングは細ければ細いほど、22KNの性能を出すためにダイニーマ(白い繊維)割合が高くなります。そのため更に滑りやすくなります。これは使いやすさ、コンパクトさではメリットですが、摩擦が小さいのでフリクションヒッチでは滑りやすく摩擦熱で溶融する危険性が高まります。つまり、プルージックやオートブロック、クレイムハイストの用途では「デメリットが大きくなります。だから積極的に使わない方がよいです。

2:ダイニーマスリングには結び目による強度劣化が大きいので、結び目を作らないようにします。つまり、繰り返し折り曲げによる劣化も大きいのです。120僂離ープンスリングの中間に結び目は作らないようにします。結んで繋ぐこともしてはいけません。

下記にそれぞれの特徴を上げてみました。私の持っているスリングのほとんどはダイニーマ(スペクトラ)製です。その弱点を知って上手に付き合いたいと思います。

ナイロン(ポリアミド):価格が安い。自重の最大4%程度の吸水性があり、強度を低下させます。濡れた状態では最大25%程度の強度低下があり得ます。融解温度はナイロン約220度。

ダイニーマ(スペクトラ):高価である。吸水しないので、それによる強度低下は無い。融解温度は約140度とナイロンに比べて低い。比重が軽く、水に浮く。摩擦が小さく滑り易い。同重量であればナイロン(ポリアミド)の5倍程度の強度を持つので、スリングがコンパクトで軽量化できる。細いスリングはカラビナの強度を最大限に生かすスパイン(背)側に荷重をかけることができる。

加藤ガイドのHPより引用
ハーネスのいろいろ。左のアルパイン用簡易ハーネスは、レッグループ式でなく、ダイアパー式なので衝撃荷重がかかることを想定したモデルではありません。要するに、衝撃のかかる墜落には対応しません(クライミングには不向き)。
このタイプはウエストベルトを折り返す必要はありません。
15年程前のハーネス。だいぶ古いですが見た目は普通です。これは折り返しが必要です。
ご自分のハーネスを今一度ご確認ください。また、ナイロンの強度は年数を減るに従い劣化します。年数の経過したハーネスは買い替えをお勧めします。

加藤ガイHPでは5年を目安に・・・と書いてあります。下記参照。
化学繊維でできたハーネス類などは使用頻度にも依りますが、寿命3年と言われています。通常の使い方で適切に保管した場合であっても5年を目処に引退・買い替えをお薦めします。登山用品の適切な管理も、登山技術のひとつですね。
http://guide-column.hatenablog.com/entry/2015/05/18/181956
会のロープ(ブルー)
beal|50m|10.0mm
末端にbeal|50m|10.0mm と記載がありますのでチェックしてください 
会のロープ(グリーン)
beal|50m|10.0mm